新元号「令和」に決定!元号関連で賑わう貨幣処理機の「日本金銭機械」と「ムサシ」。人生計画にどれだけ違いがある?初任給から老後資産まで(2019年版)
日本金銭機械株式会社(以下、日本金銭機械)と株式会社ムサシ(以下、ムサシ)は、共に貨幣処理機器の大手製造企業です。
日本金銭機械とムサシの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
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- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て機械製造企業の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【日本金銭機械株式会社】
1955年1月設立の大阪市平野区に本社を置く、アミューズメント施設向けの機器・貨幣処理機器の製造・販売などを行う会社です。世界に認められた鑑別技術を応用し、国内だけでなく世界市場に向けた貨幣処理機器、金融関係機器、遊技場向関連機器の開発・製造を行っております。
【株式会社ムサシ】
1946年12月創業の東京都中央区に本社を置く、貨幣処理機器を始め、各種システム機材の企画、開発、製造、販売、及びソフトウェアの販売を行う会社です。名刺やカード・チケットのオンデマンドプリンティングシステムや、投票用紙読取分類機や計数機、交付機なども手掛けております。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:日本金銭機械、ムサシ共に2018年3月末の業績】 (単位:円)
日本金銭機械
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会社
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ムサシ
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298億 |
売上
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373億
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302億 |
前年
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352億
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-1.3% |
対前年度比
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6.0%
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11億 |
経常利益
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10億
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9億 |
当期純利益
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7億
|
11億 |
包括利益
|
8億 |
81.0% |
自己資本比率
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61.0%
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規模、業績は両社トントン、成長性はムサシが上回っています。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【日本金銭機械、ムサシともに募集要項から 初任給(単位:円)】
日本金銭機械
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学歴
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ムサシ
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210,000円 | 大学院卒 | 220,000円 |
200,000円 | 大学卒 | 220,000円 |
ムサシが上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
日本金銭機械 | 270 | 672 | 43.3 | 14.8 | 6,992 |
ムサシ | 221 | 577 | 45.3 | 21.3 | 6,275 |
従業員数は、単体、連結共に日本金銭機械が上回っています。
平均年齢,平均勤続年数はムサシが上回ります。
平均年間給与は、日本金銭機械が71万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | 日本金銭機械 | ムサシ | 差額(日本金銭機械ベース) |
25 | 4,685 | 3,977 | 708 |
30 | 5,558 | 5,204 | 354 |
35 | 6,121 | 5,770 | 351 |
40 | 6,632 | 6,108 | 524 |
45 | 7,159 | 6,269 | 890 |
50 | 7,632 | 6,419 | 1,213 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層で日本金銭機械が上回ります。その差は35歳時が35万円で一番小さく、50歳時に最大で121万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が異なるため、上昇率は違う数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
日本金銭機械 | 2億4,713万円 |
ムサシ | 2億1,833万円 |
日本金銭機械が2,880万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
日本金銭機械 | 6 | 154.44 | 12 | 5.413 | 0 | 28.6 |
ムサシ | 14 | 302 | 0 | 0 | 1 | 21.6 |
日本金銭機械の方が、1人当たりの報酬額(年額)で、7百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
年齢 | 日本金銭機械 | ムサシ | 差額(日本金銭機械ベース) |
65歳 | 6,341万円 | 5,469万円 | 872万円 |
85歳 | 6,141万円 | 5,236万円 | 905万円 |
65歳時に日本金銭機械が872万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には905万円に拡がります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左が日本金銭機械の方、右がムサシの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です。
- 規模、業績は両社トントン、成長性はムサシが上回っています。
- 初任給はムサシが上回りました。
- 推定年収は全ての年齢層で日本金銭機械が上回ります。その差は35歳時が35万円で一番小さく、50歳時に最大で121万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、日本金銭機械が2,880万円上回っています。
- 役員報酬は、日本金銭機械の方が、1人当たりの報酬額(年額)で、7百万円多いです。
- 老後の資産額は、65歳時に日本金銭機械が872万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には905万円に拡がります。
推定年収、生涯給与、老後の資産で日本金銭機械が上回るため、今回は日本金銭機械に軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
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