毎日、花粉症でつらい思いをしていませんか?!「目薬」の参天製薬と「ドラッグストア」のココカラファイン。人生計画にどれだけ違いがある?初任給から老後資産まで(2019年版)
参天製薬株式会社(以下、参天製薬)と株式会社ココカラファイン(以下、ココカラファイン)は、共に花粉症に関連する企業で、製薬会社と大手ドラッグストアチェーンとして有名です。
参天製薬とココカラファインの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
-
- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て花粉症関連企業の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【参天製薬株式会社】
1890年(明治23年)創業の大阪府大阪市に本社を置く、製薬会社です。医薬品および医療機器の研究開発・製造・販売を手掛け、眼科の専門分野に経営資源を集中し、近年急速に患者数が増えている緑内障や、現代病ドライアイなどに対応した画期的な点眼剤を世に送り出しています。「サンテFX」が有名です。
【株式会社ココカラファイン】
2008年4月設立の神奈川県横浜市に本社を置く、大手ドラッグストアチェーンです。2019年2月末現在、1,348店舗を有しています。ドラッグストア事業と調剤事業を柱に、介護、在宅調剤、インターネット販売などの健康関連サービスを総合的に提供しています。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:参天製薬、ココカラファイン共に2018年3月末の業績】 (単位:円)
参天製薬
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会社
|
ココカラファイン
|
2,249億 |
売上
|
3,909億
|
1,991億 |
前年
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3,772億
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12.96% |
対前年度比
|
3.63%
|
392億 |
経常利益
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160億
|
352億 |
当期純利益
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90億
|
406億 |
包括利益
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90億 |
73.6% |
自己資本比率
|
55.5%
|
業績、成長性は参天製薬が上回っています。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【参天製薬、ココカラファインともに募集要項から 初任給(単位:円)】
参天製薬
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学歴
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ココカラファイン
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236,000円 | 大学院卒 | 225,000円 |
212,000円 | 大学卒 | 210,000円 |
参天製薬が上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
参天製薬 | 1,859 | 3,805 | 42.4 | 15.7 | 8,195 |
ココカラファイン | 229 | 6,202 | 45.0 | 3.8 | 6,413 |
従業員数は、単体は参天製薬、連結はココカラファインが上回っています。
平均年齢はココカラファイン、平均勤続年数は参天製薬が上回ります。
平均年間給与は、参天製薬が178万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | 参天製薬 | ココカラファイン | 差額(参天製薬ベース) |
25 | 6,886 | 4,069 | 2,817 |
30 | 7,457 | 5,323 | 2,134 |
35 | 7,904 | 5,903 | 2,002 |
40 | 8,133 | 6,249 | 1,884 |
45 | 8,571 | 6,413 | 2,158 |
50 | 9,210 | 6,567 | 2,643 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層で若干参天製薬が上回ります。その差は40歳時が188万円で一番小さく、25歳時に最大で281万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が異なるため、上昇率は違う数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
参天製薬 | 3億1,738万円 |
ココカラファイン | 2億2,335万円 |
参天製薬が9,403万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
参天製薬 | 5 | 116 | 0 | 110 | 0 | 45.2 |
ココカラファイン | 3 | 111 | 0 | 91 | 0 | 67.3 |
ココカラファインの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、22百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
年齢 | 参天製薬 | ココカラファイン | 差額(参天製薬ベース) |
65歳 | 8,942万円 | 5,279万円 | 3,663万円 |
85歳 | 8,021万円 | 5,003万円 | 3,018万円 |
65歳時に参天製薬が3,663万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には3,018万円に縮まります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左が参天製薬の方、右がココカラファインの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です。
- 業績、成長性は参天製薬が上回っています。
- 初任給は参天製薬が上回りました。
- 推定年収は全ての年齢層で参天製薬が上回ります。その差は40歳時が188万円で一番小さく、25歳時に最大で281万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、参天製薬が9,403万円上回っています。
- 役員報酬は、ココカラファインの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、22百万円多いです。
- 老後の資産額は、65歳時に参天製薬が3,663万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には3,018万円に縮まります。
ほとんどの項目で、参天製薬が上回るため、今回は参天製薬に軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
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