寒くなったので温泉で暖まりたい!「極楽湯」の極楽湯ホールディングスと「テルマ―湯」のエコナックホールディングス。人生計画にどれだけ違いがある?初任給から老後資産まで(2019年版)
株式会社極楽湯ホールディングス(以下、極楽湯)とエコナックホールディングス株式会社(以下、エコナック)は、共にスパを運営しています。
極楽湯とエコナックの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
-
- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てサービス業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【極楽湯ホールディングス株式会社】
1993年設立の東京都千代田区に本社を置く、スーパー銭湯「極楽湯」をチェーン展開している会社です。国内39店舗、海外7店舗の合計46店舗を保有しています。
【株式会社エコナック】
1926年創業の東京都港区に本社を置く、「テルマー湯」を運営している会社です。この他、不動産、繊維事業も行っています。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:2018年3月末の業績】 (単位:円)
極楽湯
|
会社
|
エコナック
|
139億 |
経常収益
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19億
|
137億 |
前年
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18億
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1.5% |
対前年度比
|
5.5%
|
5億 |
経常利益
|
1億
|
3億 |
当期純利益
|
1億
|
3億 |
包括利益
|
1億 |
34.6% |
自己資本比率
|
67.5%
|
規模、業績は極楽湯、成長性はエコナックが上回っています。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【エコナック、極楽湯ともに募集要項から 初任給(単位:円)】
極楽湯
|
学歴
|
エコナック
|
195,000円 | 大学院卒 | – |
195,000円 | 大学卒 | – |
極楽湯が上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
極楽湯 | 149 | 579 | 35.0 | 7.0 | 4,435 |
エコナック | 5 | 15 | 49.8 | 22.5 | 4,646 |
従業員数は、単体、連結共に極楽湯が上回っています。
平均年齢は、エコナックが14.8歳高く、平均勤続年数も、エコナックが15.5年長いです。
平均年間給与は、エコナックが21万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | 極楽湯 | エコナック | 差額(極楽湯ベース) |
25 | 3,252 | 3,121 | 130 |
30 | 3,952 | 3,794 | 159 |
35 | 4,435 | 4,257 | 178 |
40 | 4,769 | 4,578 | 191 |
45 | 4,851 | 4,657 | 195 |
50 | 4,840 | 4,646 | 194 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層で極楽湯が上回ります。その差は25歳時が13万円で一番小さく、50歳時に最大で19万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
極楽湯 | 1億6,673万円 |
エコナック | 1億6,004万円 |
極楽湯が669万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
極楽湯 | 6 | 104.0 | 0 | 17.9 | 0 | 20.3 |
エコナック | 3 | 21.1 | 0 | 0 | 0 | 7.0 |
極楽湯の方が、1人当たりの報酬額(年額)で、13.3百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
年齢 | 極楽湯 | エコナック | 差額(極楽湯ベース) |
65歳 | 4,368万円 | 3,857万円 | 511万円 |
85歳 | 4,953万円 | 4,508万円 | 445万円 |
65歳時に極楽湯が511万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には445万円に縮まります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左が極楽湯の方、右がエコナックの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です。
- 規模、業績は極楽湯、成長性はエコナックが上回っています。
- 初任給は、極楽湯が上回ります。
- 推定年収は全ての年齢層で極楽湯が上回ります。その差は25歳時が13万円で一番小さく、50歳時に最大で19万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、極楽湯が669万円上回っています。
- 役員報酬は、極楽湯が1人当たりの報酬額(年額)で、13.3百万円多いようです。
- 老後の資産額は、65歳時に極楽湯が511万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には445万円に縮まります。
ほぼ全ての項目で極楽湯が上回るため、今回は極楽湯に軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
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