冬用タイヤのシーズン到来！カー用品店のオートバックスセブンとイエローハット。人生計画にどれだけ違いがある？初任給から老後資産まで(2019年版)

株式会社オートバックスセブン（以下、オートバックス）と株式会社イエローハット（以下、イエローハット）は、共にカー用品のチェーン店を運営しています。

オートバックスとイエローハットの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは４つ

1. 初任給
2. 年齢ごとの給与水準
3. 生涯給与
4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て自動車用部品の卸売・小売販売業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

それぞれの特徴は何でしょう？

【株式会社オートバックスセブン】
1947年2月創業の東京都江東区に本社を置く、カー用品総合専門店をチェーン展開している会社です。「オートバックス」や「スーパーオートバックス」等、国内に603店舗を保有しています。

【株式会社イエローハット】
1961年10月創業の東京都千代田区に本社を置く、カー用品総合専門店「イエローハット」をチェーン展開している会社です。国内外に721店舗を保有しています。

業績はどうでしょう？

業績を比べてみましょう。

【連結決算：2018年3月末の業績】　（単位:円）

オートバックス	会社	イエローハット
2,116億	経常収益	1,378億
2,040億	前年	1,298億
3.7%	対前年度比	6.2%
82億	経常利益	107億
54億	当期純利益	68億
47億	包括利益	70億
67.7%	自己資本比率	73.0%

売上規模はオートバックス、収益、成長性は、イエローハットが上回っています。

初任給を比べてみましょう！

これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。

【イエローハット、オートバックスともに募集要項から　初任給(単位：円)】

オートバックス	学歴	イエローハット
250,000円	大学院卒	220,500円
250,000円	大学卒	220,500円

オートバックスが上回りました。

年齢ごとの給与を比べてみましょう！

有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

会社名	従業員数(単体)	従業員数(連結)	平均年齢	平均勤続年数	平均年間給与（千円）
オートバックス	1,035	4,009	44.3	16.0	6,969
イエローハット	178	3,258	45.8	20.0	6,825

従業員数は、単体、連結共にオートバックスが上回っています。
平均年齢は、イエローハットが1.5歳高く、平均勤続年数も、イエローハットが4.0年長いです。
平均年間給与は、オートバックスが14万円多いです。

【年代別推定年収：単位千円】

年齢	オートバックス	イエローハット	差額（オートバックスベース）
25	4,434	4,317	117
30	5,801	5,648	153
35	6,432	6,262	170
40	6,809	6,629	180
45	6,988	6,804	185
50	7,156	6,967	189

（両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。）
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

全ての年齢層でオートバックスが上回ります。その差は25歳時が11万円で一番小さく、50歳時に最大で19万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与はどれくらい？

この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。

会社名	生涯給与
オートバックス	2億4,338万円
イエローハット	2億3,696万円

企業シムラ―検索

オートバックスが642万円上回っています。

役員報酬はどれくらい？

取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名	役員数	役員報酬（百万円）	役員賞与（百万円）	オプション（百万円）	退職金（百万円）	1人あたり総報酬 (百万円)
オートバックス	9	236	124	0	0	40.0
イエローハット	5	127	25	0	0	30.4

オートバックスの方が、1人当たりの報酬額（年額）で、9.6百万円多いです。

生涯で形成する資産はどれくらい？

生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

両社共に31歳の方を例に計算を行います。

結果はミライズ（人生計画システム）で計算すると以下のようになりました。

年齢	オートバックス	イエローハット	差額(オートバックスベース)
65歳	6,010万円	5,754万円	256万円
85歳	5,161万円	5,073万円	88万円

65歳時にオートバックスが256万円（貯蓄可能額が）上回り、この差が85歳時には88万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
（当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。）

オートバックスセブン五郎（31歳）

イエローハット五郎（31歳）

og:image / twitter:image

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗（シミュレーションでは預金しかつかっていません。）で大きく異なることになります。

左がオートバックスの方、右がイエローハットの方です。31歳には五郎と名前がついています。（全企業共通ルール）

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒　企業シムラ―検索

結論

纏めると以下のような結果です。

売上規模はオートバックス、収益、成長性は、イエローハットが上回っています。
初任給は、オートバックスが上回ります。
推定年収は全ての年齢層で僅差ですがオートバックスが上回ります。その差は25歳時が11万円で一番小さく、50歳時に最大で19万円の差があります。
生涯給与（従業員として）は、オートバックスが642万円上回っています。
役員報酬は、オートバックスが1人当たりの報酬額（年額）で、9.6百万円多いようです。
老後の資産額は、65歳時にオートバックスが256万円（貯蓄可能額が）上回り、この差が85歳時には88万円に縮まります。