2018年8月鉱工業生産指数は103.0、前月比プラス0.7%と4ヶ月ぶりの上昇~
経済産業省が発表した平成30年8月の鉱工業生産指数(2010年=100,季節調整済み)速報値は前月比プラス0.7%の103.0となりました。
生産は持ち直しの動き
2018年8月は、生産、出荷は上昇、在庫、在庫率は低下でした。
製造工業生産予測調査によると、9月、10月ともに上昇を予測しています。
そのため基調判断は「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」としました。
【基調判断の推移】
年月
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基調判断
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平成25年9月~26年3月
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「生産は持ち直しの動き」
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平成26年4月~5月
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「生産は横ばい傾向」
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平成26年6月~8月
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「生産は弱含み」
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平成26年9月~11月
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「生産は一進一退」
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平成26年12月~4月
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「生産はゆるやかな持ち直しの動き」
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平成27年5月~7月
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「生産は一進一退」
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平成27年8月
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「生産は弱含み」
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平成27年9月~平成28年5月
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「生産は一進一退」
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平成28年6月~7月
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「生産は一進一退だが、一部に持ち直し」
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平成28年8月~10月
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「生産は緩やかな持ち直しの動き」
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平成28年11月~平成29年10月
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「生産は持ち直しの動き」
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平成29年11月~平成29年12月
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「生産は持ち直している」
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平成30年1月~6月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成30年7月~8月
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「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」
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生産・出荷・在庫動向
生産は、前月比0.7%の上昇でした。
業種別にみると、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、プラスチック製品工業等が上昇し、電子部品・デバイス工業、化学工業(除.医薬品)、金属製品工業等が低下しました。
上昇した品目
- 普通乗用車
- 駆動伝導・操縦装置部品
- シャシー・車体部品等
- 半導体製造装置
- フラットパネル・ディスプレイ製造装置
- ショベル系掘削機械等
低下した品目
- モス型半導体集積回路(メモリ)
- アクティブ型液晶素子(中・小型)
- モス型半導体集積回路(マイコン)等
- モイスチャークリーム
- 化粧水
- 合成ゴム等
出荷は、前月比2.1%の上昇でした。
業種別にみると、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、プラスチック製品工業等が上昇し、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、金属製品工業等が低下しました。
在庫は、前月比▲0.4%の低下でした。
業種別にみると、化学工業(除.医薬品)、電気機械工業、窯業・土石製品工業等が低下し、
鉄鋼業、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業等が上昇しました。
項目
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季節調整済指数 | 原指数 | ||
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指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産
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103.0 | 0.7 | 97.7 | 0.6 |
出荷 | 101.9 | 2.1 | 95.8 | 0.9 |
在庫 | 110.7 | ▲0.4 | 114.3 | 2.9 |
在庫率 | 114.4 | ▲2.2 | 123.8 | 3.9 |
注1:▲はマイナスを示す。
【生産・出荷・在庫・在庫率の推移】
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(備考)2010年=100、季節調整済指数
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