株式会社関門海(以下、関門海)と株式会社東京一番フーズ(以下、東京一番フーズ)は、共にとらふぐ料理店を運営する会社です。
関門海と東京一番フーズの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
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- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て外食業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【株式会社関門海】
1980年(昭和55年)9月創業。大阪市西区に本社を置き、とらふぐ料理専門店「玄品ふぐ」、かに料理専門店「玄品 以蟹茂」(げんぴんいかにも)などをグループ展開する企業です。カジュアルフレンチ「ARIA.C](アリアッチ)、イートマーケット「ちゃぶマイル」も運営しています。
【株式会社東京一番フーズ】
1996年(平成8年)10月創業。新宿区に本社を置き、とらふぐ料理店を運営する外食企業です。店舗に、とらふぐ亭、河しげ、魚王KUNI、魚の飯、ふぐよし総本店があります。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:関門海は平成30年3月、東京一番フーズは平成29年9月の業績】 (単位:円)
関門海
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会社
|
東京一番フーズ
|
47億 |
売上高
|
41億
|
52億 |
前年
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38億
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-9.3% |
対前年度比
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6.1%
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1.3億 |
経常利益
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1.2億
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0.3億 |
当期純利益
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0.3億
|
0.3億 |
包括利益
|
0.4億 |
21.9% |
自己資本比率
|
78.4%
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会社規模、業績はほぼ互角です。成長性は東京一番フーズが上回りました。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【関門海、東京一番フーズともに募集要項から 初任給(単位:円)】
関門海
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学歴
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東京一番フーズ
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230,000円(学歴不問) | 大学院・大学卒 | 220,000円 |
関門海が上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
関門海 | 20 | 149 | 45.5 | 6.4 | 4,096 |
東京一番フーズ | 186 | 196 | 29.9 | 4.9 | 3,828 |
従業員数は、単体、連結共に東京一番フーズが上回っています。
平均年齢は、関門海が15.6歳高く、平均勤続年数は、関門海が1.5年長いです。
平均年間給与は、関門海が27万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | 東京一番フーズ | 関門海 | 差額(東京一番フーズベース) |
25 | 2,932 | 2,594 | 338 |
30 | 3,836 | 3,393 | 442 |
35 | 4,253 | 3,763 | 490 |
40 | 4,502 | 3,983 | 519 |
45 | 4,621 | 4,088 | 533 |
50 | 4,732 | 4,186 | 546 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
僅差ながら、全ての年齢層で東京一番フーズが上回ります。
その差は僅少ですが、25歳時が一番小さく34万円、50歳時が一番大きく55万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社は業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
東京一番フーズ | 1億6,094万円 |
関門海 | 1億4,238万円 |
東京一番フーズが1,856万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
関門海 | 5 | 39.4 | 0 | 0 | 0 | 7.9 |
東京一番フーズ | 4 | 42.0 | 0 | 3 | 0 | 11.3 |
東京一番フーズの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、3.4百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
東京一番フーズ | 関門海 | 差額(東京一番フーズベース) | |
65歳 | 4,258万円 | 4,164万円 | 94万円 |
85歳 | 4,725万円 | 4,783万円 | -58万円 |
65歳時に東京一番フーズが94万円(貯蓄可能額が)上回りますが、85歳時には関門海が58万円上回ります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左が東京一番フーズの方、右が関門海の方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です。
- 会社規模、業績はほぼ互角です。成長性は、東京一番フーズが上回りました。
- 初任給は、関門海が上回ります。
- 推定年収は全ての年齢層で東京一番フーズが多く、その差は、25歳時が一番小さく34万円、50歳時が一番大きく55万円です。
- 生涯給与(従業員として)は、東京一番フーズが1,856万円上回っています。
- 役員報酬は、東京一番フーズが1人当たりの報酬額(年額)で、3.4百万円多いようです。
- 老後の資産額は、65歳時は東京一番フーズが94万円、85歳時は関門海が58万円多いようです。
ほぼ全ての項目で互角ですが、僅差ながら東京一番フーズが優位となったため、今回は東京一番フーズに軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
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