松竹株式会社（以下、松竹）と株式会社東北新社（以下、東北新社）は、共に日本の映画制作、配給会社です。

松竹と東北新社の給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは４つ

1. 1. 初任給
   2. 年齢ごとの給与水準
   3. 生涯給与
   4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て映画業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

それぞれの特徴は何でしょう？

【松竹株式会社】
1895年(明治28年)創業。中央区築地に本社を置き、映画、演劇の制作、興行、配給を手掛け、歌舞伎の興行も行っています。映画館は「MOVIX」の他、｢丸の内ピカデリー｣｢新宿ピカデリー｣が有名。主な作品に｢男はつらいよ｣｢釣りバカ日誌｣等があります。

【株式会社東北新社】
1961年(昭和36年)設立。港区赤坂に本社を置く、映画製作・配給、海外テレビ映画の輸入配給、テレビ番組制作、CM制作などを行っています。主な作品に｢千と千尋の神隠し｣｢陰陽師｣等があります。

業績はどうでしょう？

業績を比べてみましょう。

【連結決算：松竹は平成30年2月、東北新社は平成30年3月の業績】　（単位:円）

会社規模、業績では、松竹が上回りました。

初任給を比べてみましょう！

これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。

【松竹、東北新社ともに募集要項から　初任給(単位：円)】

松竹が上回りました。

年齢ごとの給与を比べてみましょう！

有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

従業員数は、単体、連結共に東北新社が上回っています。
平均年齢は、松竹が2.8歳高く、平均勤続年数も、松竹が4.2年長いです。
平均年間給与は、松竹が207万円多いです。

【年代別推定年収：単位千円】

（両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。）
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

全ての年齢層で松竹が上回ります。
その差は、25歳時が一番小さく101万円、50歳時が一番大きく198万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社は業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与はどれくらい？

この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。

企業シムラ―検索

松竹が6,156円上回っています。

役員報酬はどれくらい？

取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

松竹の方が、1人当たりの報酬額（年額）で、2百万円多いです。

生涯で形成する資産はどれくらい？

生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

両社共に31歳の方を例に計算を行います。

結果はミライズ（人生計画システム）で計算すると以下のようになりました。

65歳時に松竹が1,707万円（貯蓄可能額が）上回りますが、この差は85歳時には799万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
（当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。）

松竹五郎（31歳）

東北新社五郎（31歳）

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗（シミュレーションでは預金しかつかっていません。）で大きく異なることになります。

左が松竹の方、右が東北新社の方です。31歳には五郎と名前がついています。（全企業共通ルール）

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結論

纏めると以下のような結果です。

• 会社規模、業績では松竹が優位です。
• 初任給は、松竹が上回ります。推定年収は全ての年齢層で松竹が多く、その差は、25歳時が一番小さく101万円、50歳時が一番大きく198万円です。
  
• 生涯給与（従業員として）は、松竹が6,156万円上回っています。
• 役員報酬は、松竹が1人当たりの報酬額（年額）で、2百万円多いようです。
• 老後の資産額は、松竹が65歳時に1,707万円、85歳時に799万円多いようです。

ほぼ全ての項目で、松竹が優位となったため、今回は松竹に軍配があがりました。

ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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