外食産業2018年5月売上、全体で売上高は100.4%〜21ヶ月連続の上昇〜
日本フードサービス協会が行う外食産業の市場動向調査の2018年5月の結果が発表されました。
2018年5月は、ゴールデンウィークの休日が土曜日と重なり短くなったこと、雨天日が多かったことに加え、休祝日や「ハレの日」以外はやや節約傾向が見られ、ゴールデンウィーク明けの客足は弱めに推移しました。一方で高付加価値メニューの堅調や価格改定などで客単価の上昇が続いており、全体売上は100.4%とほぼ前年並みながら、21ヵ月連続して前年を上回りました。
【外食産業市場動向調査 売上高前年同月比の推移】
(注)日本フードサービス協会公表資料よりシミュライズまとめ。 以下同様
- 外食産業全体の売上高は前年同月比100.4%となっていて、21ヶ月連続のプラス圏です。
【外食産業市場動向調査 利用客数前年同月比の推移】
- 2018年5月の利用客数は前年同月比99.0%と2ヶ月連続で前年を下回りました。
【外食産業市場動向調査 客単価前年同月比の推移】
- 2018年5月の客単価は全体が前年同月比101.4%と10ヶ月連続で前年を上回りました。
業態別の概況:
- ファーストフード業態
- 全体売上は101.8%と前年を上回りました。
- 「洋風」は、消費者参加型キャンペーンを展開した店が牽引し、客数上昇、売上は104.1%です 。
- 「和風」は、定食メニューやトッピング訴求の好調、価格改定等で客単価の上昇が続いており、売上101.6%です。
- 「麺類」は、昨年のメディア露出の反動などもあり客数減少、売上99.2%となりました。
- 「持ち帰り米飯・回転寿司」は、価格が高めの商品投入による客単価上昇が続いており、売上は101.7%となりました。
- 「その他」は、「アイスクリーム」が、気温が下がった時期に低調となり、売上96.2%となりました。
- ファミリーレストラン業態
- 全体売上は98.6%と前年を下回りました。
- 「洋風」は、高付加価値メニューへの支持は引き続きあるものの客数減の影響が大きく、売上96.9%です。
- 「和風」は、連休明けの平日の集客が振るわず売上97.0%となりました。
- 「中華」は、引き続き、お客様感謝キャンペーンによる集客増で売上は105.2%となりました。
- 「焼き肉」は、伸び率が縮小したものの、101.7%と18ヵ月連続して前年を上回りました。
- パブ・居酒屋業態
- 「パブ・ビアホール」は、順次オープンしたビアガーデンが予想外の気温で苦戦、売上は98.0%となりました。
- 「居酒屋」は、引き続き他業態との競争や店舗減少のため、売上は96.3%でした。
- ディナーレストラン業態
- 連休明け平日に客数減が見られたものの、大型商業施設への新規出店や客単価に支えられ、売上は101.9%となりました。
- 喫茶業態
- 訴求力のある季節メニューが打ち出せず客数が減少、売上は98.3%となりました。
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