日本チェーンストア協会が6月21日に発表した2018年5月のチェーンストア販売統計は、既存店ベースで前年同月比マイナス2.3%となりました。
チェーンストア販売統計は、協会に属する会員企業56社、約10,123店舗の販売額を集計しており、5月の総販売額は1兆670億円と前年を下回りました。
会員企業は、食料品中心のスーパー、総合スーパー、ディスカウントショップなどとなっていて、かなり幅広くデータが集積されているのが特徴です。
続いて、商品別にみてみます。
【チェーンストア販売額-販売部門別シェア】
主要商品ジャンルを中心に販売額の推移を前年同月比で表したものが以下になります。
【チェーンストア販売額-販売部門別 前年同月比変化率】
(注)前年同月比変化率は既存店ベース
商品ジャンル別の特徴は以下のようになっています。
その他を除くの項目がマイナス圏に入っています。
食料品(グラフ青線)については、農産品が相場安の影響を受け苦戦したため、5月は全体として前年比マイナス1.2%です。
好調 | 項目 | 不調 |
トマト、ミニトマト、枝豆、ブロッコリー、きのこ類、カット野菜、すいか、バナナ、マンゴー、パイナップル | 農産品 | じゃがいも、たまねぎ、キャベツ、りんご、いちご、アメリカンチェリー、メロン |
牛肉、豚肉、鶏肉 | 畜産品 | ハム・ソーセージ、鶏卵 |
まぐろ、いわし、塩鮭、しらす、海藻類 | 水産品 | 生かつお、さば、いか、たこ、えび、貝類 |
揚げ物、焼き物、スナック類、中華、和・洋惣菜、米飯、寿司 | 惣菜 | |
乳製品、米、納豆、オリーブオイル、チョコレート、冷凍麺、冷凍食品、洋・和菓子 | その他食品 | 飲料、アイスクリーム、素麺・冷麦、インスタントコーヒー |
衣料品(グラフ赤線)は季節商品が苦戦したため、5月は前年比マイナス8.3%です。
好調 | 項目 | 不調 |
ドレスシャツ、ニットシャツ、ポロシャツ、イージーパンツ | 紳士衣料 | スーツ、ジャケット、スラックス、半袖シャツ、ショートパンツ |
マニッシュスーツ、パンツ、麻製セーター、カジュアルシャツ、レギンス | 婦人衣料 | フォーマル、スカート、ブラウス、ボトム、Tシャツ |
紳士リラクシングウェア、紳士肌着、婦人下着、水着、スクール関連、レイングッズ | その他衣料・洋品 | 紳士・婦人・子供パジャマ、紳士インナー、男児・女児半袖Tシャツ、帽子・パラソルなどUV関連商品、ベビーインナー |
住関品(グラフ緑線)は季節商品が苦戦したため、前年比マイナス3.5%です。
好調 | 項目 | 不調 |
ランドセル、エプロン、子供用おむつ、ラップ類、トイレ・バス用品、玩具 | 日用雑貨品 | ステンレスボトル、ペーパー類、ベビー用おむつ、すだれ関連、タオル |
カウンセリング化粧品、フェイスケア、オーラルケア | 医薬・化粧品 | ボディケア、ヘアカラー、衣料用粉末・液体洗剤、制汗剤、日焼け止め、マスク、殺虫剤 |
整理収納用品、羽毛肌掛布団、ダウンケット、敷布団、マットレス、インテリア小物 | 家具・インテリア | リビングボード、掛布団、敷きパッド、枕、イ草敷物 |
エアコン、扇風機、液晶テレビ、布団乾燥機、除湿機、乾電池 | 家電製品 | 冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、食器乾燥機、ドライヤー、デジカメ |
ペットフードを中心にペット用品、介護用品、キャリーバッグ、トレーニングウェア、観葉植物 | その他商品 | フィットネス用品 |
サービス(グラフ白線)の売上高の総販売額に占める割合は0.2%でした。
食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は6.0%でした。
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