証券会社として有名なSBIと松井証券。就職するならどちらがお得?(2019年入社版)

2021/08/19

SBIホールディングス株式会社(以下SBI)と松井証券株式会社(以下松井証券)、は共に証券会社として有名です。

SBIと松井証券の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て証券業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

それぞれの特徴


【SBIホールディングス株式会社】
SBIホールディングス株式会社は1999年設立、東京の六本木に本拠を置く金融持株会社です。
SBIグループを統括する持株会社です。
SBIグループは金融サービス事業、アセットマネジメント事業、バイオ関連事業の3つの事業を3台事業と位置づけています。
グループ会社数は232社に登り、約20カ国の国と地域に展開していて、グループの顧客基盤は2288万件に達します。
中核であるSBI証券は証券総合口座数400万、個人売買代金シェア約4割の国内1位のオンライン証券です。
元はソフトバンクグループですが、今は独立しています。

【松井証券株式会社】
松井証券株式会社は1918年創業、1931年設立、東京の半蔵門に本拠を構える日本の証券会社です。
従業員数120名ほどの少数精鋭主義を続けています。
また1998年からネット取引を開始していて、現在はネット専業の証券会社として有名です。
現在はブローキング業務に特化しています。

 

業績は?


業績も比べておきましょう。

【連結決算:平成29年3月の業績】 (単位円)

SBI
会社
松井証券
2,619億
売上高
277億
2,617億
前年
344億
0.07%
対前年度比
-19.4%
431億
経常利益
150億
325億
当期純利益
107億
9.8%
自己資本比率
12.3%

売上高はSBIが松井証券を大きく上回り、その差は2,342億円です
経常利益でもSBIが松井証券を上回り、その差は281億円です。
成長率はSBIの0.07%のに対し松井証券は-19.4%とこちらもSBIが上回ります。

売上、利益、成長率でSBIという結果になりました。

 

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。

【SBIは2016年実績から、松井証券は2017年実績 初任給(単位:円)】

SBI
学歴
松井証券
250,000
大学院了
276,000
250,000
大学卒
270,000

SBIはグループ全体の場合で、大卒、院卒で金額は変わりません。

大学院了、大学卒、共に松井証券が上回ります。
差額は大学卒で20,000円、大学院了では26,000円です。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成29年3月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
SBI 187 4,455 37.8 6.2 7,780
松井証券 123 123 39.1 12.7 7,832

従業員数は単体でも連結でもSBIが上回ります。その差は単体で64人、連結で4,332人です。
平均年齢は松井証券が1.3歳高く、勤続年数も松井証券が6.5年長いです。
平均年間給与はSBIが5.2万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 SBI 松井証券 差額(SBIベース)
25 4,932 4,880 52
30 6,240 6,175 66
35 7,317 7,240 77
40 8,011 7,926 84
45 8,853 8,760 93
50 9,323 9,225 98

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

全ての年齢層でSBIが松井証券を上回ります。
25歳時が一番差が小さく5.2万円、50歳時が一番差が大きく9.8万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のため上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

会社名 生涯給与
SBI 2億8,997万円
松井証券 2億8,692万円

企業シムラ―検索

SBIが松井証券を305万円上回っています。

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
SBI
10 182 482 0 0 66.4
松井証券
7 238 0 44 0 40.3

SBIが松井証券よりも1人当たりの報酬額(年額)では2,610万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

両社共に31歳の方を例に計算を行います。

結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

SBI 松井証券 差額(松井証券ベース)
65歳 5,194万円 5,136万円 58万円
85歳 3,975万円 3,967万円 8万円

65歳時SBIが58万円(貯蓄可能額が)上回りこれが85歳時には8万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

SBI五郎(31歳)

松井証券 五郎(31歳)

SBIVS松井証券

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左がSBIの方、右が松井証券の方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

 

結論


纏めると以下のような結果です

  • 初任給は大学卒、大学院了共に松井証券が上回ります。
    差額は大学卒で20,000円、大学院了では26,000円です。
  • 平均年間給与はSBIが5.2万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層でSBIが松井証券を上回ります。
    25歳時が一番差が小さく5.2万円
    、50歳時が一番差が大きく9.8万円の差があります。
  • 生涯給与(従業員として)はSBIが305万円多いです。
  • 役員報酬はSBIが松井証券よりも1人当たりの報酬額(年額)では2,610万円多いです。 
  • 老後の資産額では85歳時にSBIが8万円多いです。

平均年間給与、年齢層別給与、生涯給与、老後の資産でSBIが上回り初任給、役員報酬、では松井証券が上回りました。
しかしその差はどれも大きくありません。
そのため今回は引き分けとします。

 

 

ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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