堀田丸正株式会社（以下堀田丸正）は撚糸や和装洋装の卸売を、SDエンターテイメント株式会社（以下SDエンタ）はアミューズメント施設の運営を行っています。この2社は全くの異業種ですが、堀田丸正は2017年6月にSDエンターテイメントは2014年1月にRIZAPグループの子会社になっています。
RIZAPは子会社化した企業の業績を回復させ規模を拡大しています。その効果は買収された企業の株価にも反映されています。

【堀田丸正の過去5年の株価の推移（弊社のアプリ「今日の株」から）】

【SDエンタの過去5年の株価の推移（弊社のアプリ「今日の株」から）】

堀田丸正とSDエンタの給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは４つ

1. 初任給
2. 年齢ごとの給与水準
3. 生涯給与
4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てRIZAPに買収された企業の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

それぞれの特徴

【堀田丸正株式会社】
堀田丸正株式会社は1861年創業、1933年設立、東京の日本橋に本拠を置く、日本の繊維製品などの卸売販売会社です。
1894年に呉服問屋を開業していて2000年にヤマノグループ傘下になり、2017年6月にRIZAPグループの子会社になりました。
主に以下の4つの事業を行っています。

• 洋装事業
• 和装事業
• 意匠撚糸事業
• 寝装事業

【SDエンターテイメント株式会社】
SDエンターテイメント株式会社は1954年設立の札幌に本拠を置く、アミューズメント施設の運営を行っている企業です。
1954年に須貝興行として設立され、1996年にスガイ・エンタテイメントに称号を変更。その後2005年にゲオ傘下になり2009年に称号をゲオディノスに変更。2014年にRIZAPグループ（当時は健康コーポレーション）の子会社になり、称号をSDエンターテイメントに変更しています。
札幌のすすきの駅近くにあるアミューズメント複合施設であるディノス札幌中央が有名です。ここのフィットネスクラブはRIZAPになっています。
以下の事業を行っています。

• ゲーム事業
• フィットネス事業
• ボウリング事業
• シネマ事業
• カフェ事業
• 介護事業

業績は？

業績も比べておきましょう。

【連結決算：平成29年3月の業績】　（単位円）

売上高はSDエンタが堀田丸正を上回り、その差は7.9億円です。
経常利益では堀田丸正がSDエンタを上回り、その差は0.6億円です。
成長率は堀田丸正が0.5%なのに対しSDエンタは1.0%とこちらはSDエンタが上回ります。

売上、成長率でSDエンタ利益では堀田丸正という結果になりました。

初任給

これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。 それぞれのグループ内の銀行の初任給を比較します。

【共に募集要項から　初任給(単位：円)】

堀田丸正は新卒の給与を具体的には公表していません。

年齢ごとの給与

有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成29年3月決算の比較】

従業員数は単体でも連結でもSDエンタが上回ります。その差は単体で141人、連結で86人です。
平均年齢は堀田丸正が6.4歳高く、勤続年数でも堀田丸正が2.9年長いです。
平均年間給与は堀田丸正が37.2万円多いです。

【年代別推定年収：単位千円】

（両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。）
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

全ての年齢層で堀田丸正がSDエンタを上回ります。
25歳時が一番差が小さく5.3万円、50歳時が一番差が大きく35.7万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で違う業種のため上昇率は違う数字を使っています。

生涯給与

この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

企業シムラ―検索

堀田丸正がSDエンタを1,072万円上回っています。

役員報酬

取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

SDエンタが堀田丸正よりも1人当たりの報酬額（年額）では390万円多いです。

生涯で形成する資産

生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

両社共に31歳の方を例に計算を行います。

結果はミライズ（人生計画システム）で計算すると以下のようになりました。

65歳時に堀田丸正が188万円（貯蓄可能額が）上回ります。

これが85歳時には32万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
（当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。）

堀田丸正五郎（31歳）

SDエンタ 五郎（31歳）

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗（シミュレーションでは預金しかつかっていません。）で大きく異なることになります。

左が堀田丸正の方、右がSDエンタの方です。31歳には五郎と名前がついています。（全企業共通ルール）

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒　企業シムラ―検索

結論

纏めると以下のような結果です

• 初任給は堀田丸正が初任給を具体的に公表していないため比較できません。
  SDエンタの初任給は大卒で180,000円、短大・専門・高専卒で170,000円です。
• 平均年間給与は堀田丸正が37.2万円多いです。
• 年齢層別給与では全ての年齢層で堀田丸正がSDエンタを上回ります。
  25歳時が一番差が小さく5.3万円、50歳時が一番差が大きく35.7万円の差があります。
• 生涯年収（従業員として）は堀田丸正が1,072万円多いです。
• 役員報酬はSDエンタが1人当たりの報酬額（年額）で390万円多いです。 
• 老後の資産額では85歳時に堀田丸正が32万円上回ります。

平均年間給与、年齢層別給与、生涯年収、老後の資産で堀田丸正がSDエンタを上回りました。
役員報酬、でSDエンタが上回りました。
そのため今回堀田丸正の勝ちとします。

ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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