共に総合化学企業として有名な2社、富士フイルムと旭化成。就職するならどちらがお得?(2018年入社版)

2018年3月15日

富士フイルムホールディングス株式会社(以下富士フイルム)と旭化成株式会社(以下旭化成)、は共に化学メーカーとして有名です。

富士フイルムと旭化成の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て化学業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【富士フイルムホールディングス株式会社】
富士フイルムホールディングス株式会社は東京の赤坂に本拠を置く、1934年設立の日本の化学製品メーカーです。
2006年に富士フイルムと富士ゼロックスを傘下に束ねる形として、富士フイルムから称号を変更し持株会社体制に変更しています。
富士ゼロックスはビジネスプリンター、複合機で有名です。
富士フイルムは昔は名前の通りフイルムで有名でしたが、今はヘルスケアや記録メディア、フラットパネルディスプレイ材料、産業機材などの分野を取り扱っています。
またカメラのレンズなどの光学デバイスも扱っています。
2017年度グッドデザイン賞を20製品で受賞しています。
1985年度から33年連続でグッドデザイン賞を受賞しています。

【旭化成株式会社】
旭化成株式会社は東京の神保町に本拠を置く、1931年設立の日本の総合科学メーカーです。
事業は多岐に渡り、繊維事業、ケミカル事業、エレクトロニクス事業、住宅事業、建材事業、医薬事業、医療事業、クリチカルケア事業があります。
サランラップやヘーベルハウス、ジップロックで有名ですが、50万円するデジタルオーディオプレイヤーに搭載されているDACを開発、生産したりもしています。


業績は?


業績も比べておきましょう。

【単体決算:平成29年3月の業績】 (単位円)

富士フイルム
会社
旭化成
2兆3,221億
売上高
1兆8,830億
2兆4,603億
前年
1兆9,409億
-5.6%
対前年度比
-3.0%
1,948億
経常利益
1,606億
1,315億
当期純利益
1,150億
1,076億
当期包括利益
1,390億
57.8%
自己資本比率
51.1%

売上高は富士フイルムが旭化成を上回り、その差は4,391億円程です。
経常利益でも富士フイルムが旭化成を上回り、その差は342億円です。
成長率はともにマイナス成長で富士フイルムがマイナス5.6%のに対し旭化成はマイナス3.0%とこちらは旭化成が上回ります。

売上、利益で富士フイルム、成長率で旭化成という結果になりました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。 それぞれのグループ内の銀行の初任給を比較します。

【共に2016年実績 初任給(単位:円)】

富士フイルム
学歴
旭化成
283,600
博士了
297,800
252,450
修士了
256,520
222,650
学部卒
223,940

富士フイルムは富士フイルムホールディングスではなく子会社の富士フィルムの場合です。
全ての学歴で旭化成が上回っていて、差額は以下のとおりです。

  • 博士了:14,200円
  • 修士了:4,070円
  • 学部卒:1,290円

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成29年3月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
富士フイルム 112 78,501 42.3 17.7 10,462
旭化成 7,356 33,720 43.1 16.6 7,703

 

従業員数は単体では旭化成が上回りますが連結では富士フイルムが上回ります。その差は単体で7,244人、連結で44,781人です。
平均年齢は旭化成が0.8歳高く、勤続年数では富士フイルムが1.1年長いです。
平均年間給与は富士フイルムが275.9万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 富士フイルム 旭化成 差額(富士フイルムベース)
25 7,108 5,176 1,932
30 8,432 6,140 2,292
35 9,287 6,762 2,524
40 10,062 7,327 2,735
45 10,861 7,909 2,952
50 11,579 8,431 3,147

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

全ての年齢層で富士フイルムが旭化成を上回ります。
25歳時が一番差が小さく193.2万円、50歳時が一番差が大きく314.7万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のため同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
富士フイルム 3億7,494万円
旭化成 2億7,302万円

企業シムラ―検索

 

富士フイルムが旭化成を1億192万円上回っています。
旭化成もかなり大きな金額ですが、富士フイルムとの差はかなり大きなものとなりました。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
富士フイルム
12 311 96 0 0 33.9
旭化成
9 364 0 0 0 40.4

旭化成が富士フイルムよりも1人当たりの報酬額(年額)では650万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

富士フイルム、旭化成の現在30歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

富士フイルム 旭化成 差額(富士フイルムベース)
65歳 8,086万円 5,654万円 2,432万円
85歳 4,738万円 3,964万円 774万円

65歳時富士フイルム2,432万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時774万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

富士フイルム五郎(30歳)

旭化成 五郎(30歳)

富士フィルムVS旭化成

 

左が富士フイルムの方、右が旭化成の方です。30歳、には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索


結論


纏めると以下のような結果です

  • 初任給は全ての学歴で旭化成が上回ります。差額は以下の通りです。
    • 博士了:14,200円
    • 修士了:4,070円
    • 学部卒:1,290円
  • 平均年間給与は富士フイルムが275.9万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層で富士フイルムが旭化成を上回ります。
    25歳時が一番差が小さく193.2万円、50歳時が一番差が大きく314.7万円の差があります。
  • 生涯年収(従業員として)は富士フイルム1億192万円多いです。
  • 役員報酬は旭化成が1人当たりの報酬額(年額)で650万円多いです。 
  • 老後の資産額では85歳時に富士フイルム774万円多いです。

平均年間給与、年齢層別給与、生涯年収、老後の資産で富士フイルムが上回り、初任給、役員報酬では旭化成が上回りました。
そのため今回は富士フイルムの勝ちとします。

シミュライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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