お菓子で有名なグリコとブルボン。就職するならどちらがお得?(2018年入社版)

2021/08/19

江崎グリコ株式会社(以下グリコ)と株式会社ブルボン(以下ブルボン)、は共にお菓子で有名です。

グリコとブルボンの給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てお菓子業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【江崎グリコ株式会社】
江崎グリコ株式会社はい大阪市大阪府に本拠を構える1922年創業、1929年設立の日本のお菓子メーカーです。
プリッツやプリッツにチョコレートを付けたポッキーで有名で、11月11日は「ポッキー&プリッツの日」として積極的にプッシュしています。
その他にもバランス栄養食の「毎日果実」、ガムの「キスミント」、アイスの「ジャイアントコーン」、ヨーグルトの「Bifix」、プリンの「プッチンプリン」など主にお菓子で有名です。
その他にも飲料や、カレー、サプリメント、化粧品なども取り扱っています。

 

【株式会社ブルボン】
株式会社ブルボンは新潟県柏先市に本拠を置く、1924年創立の日本のお菓子メーカーです。
「エリーゼ」、「トリュフ」、「アルフォート」など洋菓子で有名ですが、「揚げ柿種から揚げ風味」などの米菓子や「くだものいっぱいゼリー」シリーズなどのゼリーや「缶入りカンパン」などの保存食、ミネラルウォーター「 天然名水出羽三山の水」も扱っています。
また2016年からアイスクリーム事業に参入しています。
海外事業も展開していて2007年から中国に進出しています。



業績は?


業績も比べておきましょう。

【単体決算:平成29年2月(グリコ)、同年3月(ブルボン)の業績】 (単位円)

グリコ
会社
ブルボン
3,532億
売上高
1,129億
3,384億
前年
1,096億
4.4%
対前年度比
3.0%
264億
経常利益
47億
181億
当期純利益
37億
201億
包括利益
44億
59.4%
自己資本比率
57.5%

売上高はグリコがブルボン上回り、その差は2,403億円程です。
経常利益ではグリコがブルボンを上回り、その差は217億円です。
成長率はでグリコが4.4%のに対しブルボンは3.0%とこちらもグリコが上回ります。

売上、成長率、利益全てでグリコという結果になりました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。 それぞれのグループ内の銀行の初任給を比較します。

【グリコは2016年、ブルボンは2017年実績 初任給(単位:円)】

グリコ
学歴
ブルボン
232,400
大学院卒
206,000
215,000
大学卒
206,000
190,000
高専・短大卒
170,000

全ての学歴でグリコがブルボンを上回ります。
差額は大学院卒で26,400円、大学卒で9,000円、短大卒で20,000円です。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成29年3月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
グリコ 1,455 5,210 43.3 14.1 8,208
ブルボン 3,290 3,964 40.0 17.4 4,512

 

従業員数は単体ではブルボンが連結ではグリコが上回ります。その差は単体で1,835人、連結で1,246人です。
平均年齢はグリコが3.3歳高く、勤続年数ではブルボンが3.3年長いです。
平均年間給与はグリコが369.6万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 グリコ ブルボン 差額(グリコベース)
25 5,500 3,187 2,312
30 6,524 3,781 2,743
35 7,186 4,164 3,021
40 7,785 4,512 3,273
45 8,404 4,870 3,533
50 8,959 5,192 3,767

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

全ての年齢層でグリコがブルボンを上回ります。
25歳時が一番差が小さく231.2万円、50歳時が一番差が大きく376.7万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のためカーブの上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
グリコ 2億9,012万円
ブルボン 1億6,814万円

企業シムラ―検索

 

グリコがブルボンを1億2,894万円上回っています。
かなり大きな差がつきました。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
グリコ
5 225 34 53 0 62.4
ブルボン
15 122 0 0 0 8.1

グリコがブルボンよりも1人当たりの報酬額(年額)では5,430万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

グリコ、ブルボンの現在30歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

グリコ ブルボン 差額(グリコベース)
65歳 7,088万円 3,579万円 3,509万円
85歳 5,722万円 3,703万円 2,019万円

65歳時グリコ3,509万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時には2,019万円に縮まります。
これはグリコの支出がブルボンより多い、つまりより良い生活をしているためです。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

グリコ五郎(30歳)

ブルボン 五郎(30歳)

グリコVSブルボン

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左がグリコの方、右がブルボンの方です。30歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索


結論


纏めると以下のような結果です

  • 初任給は全ての学歴でグリコがブルボンを上回ります。
    差額は大学院卒で26,400円、大学卒で9,000円、短大卒で20,000円です。
  • 平均年間給与はグリコが369.6万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層でグリコがブルボンを上回ります。
    25歳時が一番差が小さく231.2万円、50歳時が一番差が大きく376.7万円の差があります。
  • 生涯年収(従業員として)はグリコが1億2,894万円多いです。
  • 役員報酬はグリコが1人当たりの報酬額(年額)で5,430万円多いです。 
  • 老後の資産額では85歳時にグリコが2,019万円多いです。

初任給、平均年間給与、年齢層別給与、生涯年収、役員報酬、老後の資産全てでグリコが上回りました。

そのため今回グリコの勝ちとします。

シミュライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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