共に筆記具メーカーとして有名な三菱鉛筆とパイロット。就職するならどちらがお得?(2018年入社版)

2021/08/19

三菱鉛筆株式会社(以下三菱鉛筆)と株式会社パイロットコーポ−レーション(以下パイロット)、は共に筆記具メーカーとして有名です。

三菱鉛筆とパイロットの給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て筆記具業界生の損得勘定を見ていきたいと思います。

それぞれの特徴


【三菱鉛筆株式会社】
三菱鉛筆株式会社は東京の品川区に本拠を構える1887年創業、1925年設立の日本の筆記具メーカーです。
三菱鉛筆、uniのブランドで知られています。
売上のおよそ3/4を占めるのが筆記具事業で商品ラインナップは豊富です。また海外輸出も盛んで、売上の半分を占めます。
その他にオフィス・サプライ事業、印象事業、デザインプリント事業なども行っています。

 

【株式会社パイロットコーポ−レーション】
株式会社パイロットコーポ−レーションは東京の京橋に本拠を置く、1918年創業、2002年設立の日本の筆記具メーカーです。
事業内容としては筆記具などをはじめとしたステイショナリー用品及び玩具の製造、仕入れ及び販売を主な事業としています。
海外輸出も盛んで、売上の半分以上を占めます。
また宝飾品も扱っています。

 



 

業績は?


業績も比べておきましょう。

【単体決算:平成28年12月の業績】 (単位円)

三菱鉛筆
会社
パイロット
647億
売上高
983億
637億
前年
992億
1.5%
対前年度比
0.9%
100億
経常利益
211億
62億
当期純利益
145億
51億
包括利益
137億
74.5%
自己資本比率
67.3%

売上高はパイロット三菱鉛筆を上回り、その差は336億円ほどです。
経常利益でもパイロットが三菱鉛筆を大きく上回り、その差は111億円です。
成長率は三菱鉛筆が1.5%のに対しパイロットは0.9%とこちらは三菱鉛筆が上回ります。

売上、利益でパイロット、成長率で三菱鉛筆という結果になりました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。 それぞれのグループ内の銀行の初任給を比較します。

【共に2018年募集要項より 初任給(単位:円)】

三菱鉛筆
学歴
パイロット
228,500
修士了
記載なし
208,600
大学卒
208,800

比較が出来る大学卒でパイロットが200円上回ります。

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成28年12月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
三菱鉛筆 563 3,427 41.2 18.2 7,604
パイロット 1,047 2,507 44.2 21.4 7,732

 

従業員数は単体ではパイロットが500人ほど上回りますが、連結では三菱鉛筆が1000人ほど上回ります。
平均年齢はほぼ同じでパイロットが3歳高く、勤続年数でもパイロットが3.2年長いです。
平均年間給与もパイロットが12.8万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 三菱鉛筆 パイロット 差額(三菱鉛筆ベース)
25 5,100 4,937 163
30 5,970 5,779 191
35 6,687 6,473 214
40 7,415 7,178 237
45 8,081 7,823 258
50 8,368 8,101 267

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

全ての年齢層で三菱鉛筆がパイロットを上回ります。
25歳時が一番差が小さく16.3万円、50歳時が一番差が大きく26.7万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のためカーブの上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
三菱鉛筆 2億7,096万円
パイロット 2億6,230万円

企業シムラ―検索

 

三菱鉛筆がパイロットを866万円上回っています。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
三菱鉛筆
12 269 0 0 110 31.6
パイロット
8 120 35 0 0 19.4

三菱鉛筆がパイロットよりも1人当たりの報酬額(年額)では1,220万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

三菱鉛筆、パイロットの現在31歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

三菱鉛筆 パイロット 差額(三菱鉛筆ベース)
65歳 5,004万円 4,850万円 154万円
85歳 3,473万円 3,463万円 10万円

65歳時三菱鉛筆154万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時10万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

三菱鉛筆五郎(31歳)

パイロット 五郎(31歳)

三菱鉛筆VSパイロット

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左が三菱鉛筆の方、右がパイロットの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索


結論


纏めると以下のような結果で

  • 初任給は大学卒でパイロットが200円上回ります。
  • 平均年間給与はパイロットが12.8万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層で三菱鉛筆がパイロットを上回ります。
    25歳時が一番差が小さく16.3万円、50歳時が一番差が大きく26.7万円の差があります。
  • 生涯年収(従業員として)は三菱鉛筆が866万円多いです。
  • 役員報酬は三菱鉛筆が1人当たりの報酬額(年額)で1,220万多いです。 
  • 老後の資産額では85歳時に三菱鉛筆が10万円多いです。

初任給、平均年間給与でパイロットが、年齢層別給与、生涯年収、役員報酬、老後の資産で三菱鉛筆がパイロットを上回りました。

そのため今回は三菱鉛筆の勝ちとします。

シミュライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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