外食産業2017年6月売上、全体で売上高が前年を上回り104.7%〜10ヶ月連続で前年を上回る
日本フードサービス協会が行う外食産業の市場動向調査の2017年6月の結果が発表されました。
2017年6月は、梅雨時期ではあったものの、天候が比較的安定していたことから客足にプラスとなり、全体売上は104.7 %と10カ月連続で前年を上回りました。
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外食産業全体の売上高は前年を上回り、前年同月比104.7%となっていて、10ヶ月連続のプラス圏です。
(注)日本フードサービス協会公表資料よりシミュライズまとめ。 以下同様
続いて利用客数、客単価についても推移を見てみましょう。
利用客数は2013年半ば以降、全体として減少傾向でしたが、2015年1月を底に現在は上昇傾向にあります。
2017年6月は前年同月比103.5%と10ヶ月連続で前年を上回りました。
【外食産業市場動向調査 客単価前年同月比の推移】
一方、客単価は全体として2015年7月まではゆるやかな上昇傾向、それ以降は下落傾向です。
2017年6月は全体が前年同月比101.2%と2ヶ月連続で前年を上回りました。
業態別の概況:
- ファーストフード業態
- 全体売上は106.9%と前年を上回りました。
- 「洋風」は、ボリューム感を訴求したフェア品や個人客をターゲットにしたセットメニュー等が好評で、売上は 111.7%です 。
- 「和風」は、季節セットメニューや定食メニューで客単価上昇、売上は101.8% となりました。
- 「麺類」は、新メニューが好調、店舗数増もあり、売上は104.4% です 。
- 「持ち帰り米飯・回転寿司」は、価格が高めの商品を増やした回転寿司で客単価上昇、売上102.2%となりました。
- 「その他」は、カレーが昨年末の価格改定で引き続き客単価上昇、売上は103.7%となりました。
- ファミリーレストラン業態
- 全体売上103.0%と前年を上回りました。
- 業種別では、「洋風」はフェア品の好調やディナー時間帯の客数増などもあり、売上102.6%です。
- 「和風」は店舗数減で売上99.6%です。
- 「中華」はは創業記念キャンペーンや他業界とのコラボが好調で客単価上昇、売上102.5%となりました。
- 「焼き肉」はSNSでのクーポン配信や肉の日(29日)イベントなどにより集客が好調、売上は110.0%となりました。
- パブ・居酒屋業態
- 飲酒業態は、金曜日が1日多い曜日周りにも支えられ客足好調、売上は101.8%と2カ月連続して前年を上回りました。
- 「パブ・ビアホール」は、新店の好調、週末の集客増大で売上106.2%となりました。
- 「居酒屋」は、これまでの店舗整理や業態転換の効果が表れ、売上は2カ月連続して前年を上回り、100.7%となりました。
- ディナーレストラン業態
- 6月は前月に続き各社まちまちで、高級業態の一部で振るわないところもあったが、季節メニューの投入や店舗増もあり、売上は103.8%となりました。
- 喫茶業態
- 6月は天候に恵まれたことや、プリペードカードへのポイントアップキャンペーンなどが奏功し、売上は102.3%となりました。
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