2017年5月鉱工業生産指数は100.4、前月比3.3%の低下~
経済産業省が発表した平成29年5月の鉱工業生産指数(2010年=100,季節調整済み)速報値は前月比3.3%の低下の100.4となりました。
生産は持ち直しの動き
2017年5月の生産、出荷、在庫率は低下、在庫は上昇でした。
製造工業生産予測調査によると、6月は上昇、7月は低下を予測しています。
そのため基調判断は「生産は持ち直しの動き」としました。
【基調判断の推移】
年月
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基調判断
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平成25年9月~26年3月
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「生産は持ち直しの動き」
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平成26年4月~5月
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「生産は横ばい傾向」
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平成26年6月~8月
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「生産は弱含み」
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平成26年9月~11月
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「生産は一進一退」
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平成26年12月~4月
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「生産はゆるやかな持ち直しの動き」
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平成27年5月~7月
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「生産は一進一退」
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平成27年8月
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「生産は弱含み」
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平成27年9月~平成28年5月
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「生産は一進一退」
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平成28年6月~7月
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「生産は一進一退だが、一部に持ち直し」
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平成28年8月~10月
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「生産は緩やかな持ち直しの動き」
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平成28年11月~平成29年5月
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「生産は持ち直しの動き」
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生産・出荷・在庫動向
生産は、前月比▲3.3%の上昇でした。
業種別にみると、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業等が低下し、
石油・石炭製品工業が上昇しました。
低下した品目
- 普通乗用車
- シャシー・車体部品
- 自動車用エンジン等
- ショベル系掘削機械
- コンベヤ
- 専用機等
- 橋りょう
- ガス風呂がま
- アルミニウムエクステリア等
上昇した品目
- ナフサ
- ジェット燃料油等
出荷は、前月比▲2.8%の低下でした。
業種別にみると、輸送機械工業、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業等が低下し、石油・石炭製品工業が上昇しました。
在庫は、前月比0.1%の上昇でした。
業種別にみると、鉄鋼業、電気機械工業、情報通信機械工業等が上昇し、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、石油・石炭製品工業等が低下しました。
項目
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季節調整済指数 | 原指数 | ||
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指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産
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100.4(103.8)
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▲3.3(4.0)
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95.4 | 6.8 |
出荷 | 98.3(101.1) | ▲2.8(2.7) | 91.4 | 5.5 |
在庫 | 111.4(111.3) | 0.1(1.5) | 110.6 | ▲1.2 |
在庫率 | 112.5(114.7) | ▲1.9(2.9) | 119.8 | ▲3.6 |
注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
【生産・出荷・在庫・在庫率の推移】
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(備考)2010年=100、季節調整済指数
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シミュライズでは今後も鉱工業生産指数を注視していきます
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