スマホゲーで有名なコロプラとKLab。就職するならどちらがお得?(2018年入社版)

2021/08/19

株式会社コロプラ(以下コロプラ)とKLab株式会社(以下KLab)、は共にスマホゲームの開発・運営会社として有名です。

コロプラとKLabの給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てスマホゲーム業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【株式会社コロプラ】
株式会社コロプラは東京の恵比寿ガーデンプレイスに本拠を置く2008年設立のスマートフォン、PCゲームの開発・運営を行う会社です。
「位置ゲー」である「コロニーな生活」の人気が出たため法人化したのが始まりです。 法人化以降他業者と連携したリアル連携サービスなどを展開しています。
2011年にスマートフォンのネイティブアプリに参入しています。
またヘッドマウントディスプレイを使ったVRアプリの開発・販売も行っています。
現在では売上の半分以上はスマホのネイティブアプリによるものになっています。
「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」「白猫プロジェクト」が有名で、「白猫プロジェクト」はダウンロード数が1億を超えています。
また「バトルガールハイスクール」は2017年7月からTVアニメが放送されます。

 

【KLab株式会社】
KLab株式会社は東京の六本木ヒルズに本拠を置く、2000年設立の日本のスマートフォン向けゲームの開発・運営を行う会社です。
スマートフォンゲームはキャプテン翼、BLEACH、幽遊白書とジャンプのIPを使った物があります。
また「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」で有名です。
「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」はユーザー数が全世界で3000万人、国内2100万人を越えていて、6月10日11日行われたリアルイベントでは2日間で合計5万人を超える人が参加しています。
コロプラの代表の馬場氏は新卒でKLabに入社後転職しています。




業績は?


業績も比べておきましょう。

【連結決算:平成28年12月の業績】 (単位円)

コロプラ
会社
KLab
847億
売上高
196億
724億
前年
209億
17.0%
対前年度比
-6.2%
313億
経常利益
8億
207億
当期純利益
-8億
207億
包括利益
-7億
86.0%
自己資本比率
75.1%

売上高はコロプラがKLabを4倍以上上回り、その差は650億円ほどです。
経常利益でもコロプラがKLabを大きく上回り、その差は300億円ほどです。
成長率はコロプラが17.0%のに対しKLabはマイナス6.2%とこちらもコロプラが上回ります。

売上、利益、成長率でコロプラという結果になりました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。 それぞれのグループ内の銀行の初任給を比較します。

【両社ともに2018年度の募集要項から 初任給(単位:円)】

コロプラ
学歴
KLab
300,000
大学院修了
315,000
280,000
学部卒・3年生専門学校
300,000
250,000
2年制専門学校・高専卒
214,000〜

KLabは3年生専門学校や高専卒の記載はありません。また総合職の場合です。
コロプラは技術職、総合職による初任給の違いはありません。
大学院修了、学部卒ではKLabが上回ります。差額は以下です。

  • 大学院修了:15,000円
  • 学部卒:20,000円

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成28年12月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
コロプラ 773 1,181 31.0 2.0 5,837
KLab 441 632 32.0 3.8 5,324

 

従業員数は単体でも連結でもコロプラが上回ります。その差は単体で332人、連結で549人です。
平均年齢はKLabが1歳高く、勤続年数でもKLabが1.8年長いです。
平均年間給与はコロプラが51.3万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 コロプラ KLab 差額(コロプラベース)
25 4,660 4,119 540
30 5,657 5,001 656
35 6,647 5,876 771
40 7,717 6,822 895
45 8,674 7,669 1,006
50 9,167 8,104 1,063

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

全ての年齢層でコロプラがKLabを上回ります。
25歳時が一番差が小さく54万円、50歳時が一番差が大きく106.3万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のためカーブの上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
コロプラ 2億8,351万円
KLab 2億5,065万円

企業シムラ―検索

 

コロプラがKLabを3,286万円上回っています。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
コロプラ
8 269 0 0 0 33.6
KLab
8 167 0 0 0 20.9

コロプラがKLabよりも1人当たりの報酬額(年額)では1,270万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

コロプラ、KLabの現在31歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

コロプラ KLab 差額(コロプラベース)
65歳 6,665万円 5,639万円 1,026万円
85歳 5,377万円 4,715万円 662万円

65歳時コロプラ1,026万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時662万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。

(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

コロプラ 五郎(31歳)

KLab 五郎(31歳)

コロプラVS KLab

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左がコロプラの方、右がKLabの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索




結論


纏めると以下のような結果です

  • 初任給はKLabが大学院修了で15,000円、学部卒で20,000円多いです。
  • 平均年間給与はコロプラが51.3万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層でコロプラがKLabを上回ります。
    25歳時が一番差が小さく54万円、50歳時が一番差が大きく106.3万円の差があります。
  • 生涯年収(従業員として)はコロプラが3,286万円多いです。
  • 役員報酬はコロプラが1人当たりの報酬額(年額)で1,270万多いです。 
  • 老後の資産額では85歳時にコロプラが662万円多いです。

初任給ではKLabが上回りますが、残りの平均年間給与、年齢層別給与、生涯年収、役員報酬、老後の資産全てでコロプラがKLabを上回りました。

そのため今回はコロプラの勝ちとします。

シミュライズでは今後も様々な企業に務める人の人生比較を行っていきます。

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