共にメガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループとみずほフィナンシャルグループ。就職するならどちらがお得?(2018年入社版)

2021/08/19

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下三菱UFJ)と株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下みずほ)、は共に日本の銀行で、3メガバングの1つです。

三菱UFJとみずほの給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て製薬業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ】
三菱UFJフィナンシャル・グループは、東京の丸の内に本拠を置く金融持株会社です。
3メガバンクの1つで日本最大の規模です。
東京三菱銀行グループとUFJ銀行グループ (三和銀行、東海銀行等が中心)の経営統合により誕生。
国内最大の金融グループとして銀行、信託銀行を中心に、証券、カード、リース等、総合金融事業を手掛けています。
三菱東京UFJ銀行はKDDIと組んでじぶん銀行を設立しています。

 

【株式会社みずほフィナンシャルグループ】
みずほフィナンシャルグループは東京大手町に本拠を置く金融持株会社です。
3メガバンクの1つで第2位の規模です。
富士銀行、第一勧業銀行、日本興業銀行の3行が前身です。
2003年にこの3行と関連企業を合弁、再編して発足しました。
2016年11月にみずほ銀行とソフトバンクはFinTechを活用した個人向け融資サービスを提供する合弁会社「J.Score」の設立を発表しています。
また2016年12月にはみずほフィナンシャルグループとIBMが組み仮想通貨「みずほマネー」を開発したと発表しています。




業績は?


業績も比べておきましょう。

【連結決算:平成28年3月の業績】 (単位円)

三菱UFJ
会社
みずほ
5兆7,144億
売上高
3兆2,153億
5兆6,384億
前年
3兆1,802億
1.3%
対前年度比
1.1%
1兆5,395億
経常利益
9,975億
9,514億
当期純利益
6,709億
6,206億
包括利益
3,046億
5.18%
自己資本比率
4.22%

売上高は三菱UFJがみずほを大きく上回り、その差は2兆5,000億円ほどです
経常利益でも、三菱UFJがみずほを上回り、その差は6,400億円ほどです。
成長率は三菱UFJの1.3%に対し、みずほは1.1%とこちらも三菱UFJが上回っていますが差は僅かです。

売上や利益、成長率で三菱UFJが上回りました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。 それぞれのグループ内の銀行の初任給を比較します。

【2018年4月入社社員 初任給(単位:円)】

三菱東京UFJ銀行
学歴
みずほ
230,000
院卒
230,000
205,000
大卒
205,000

大卒、院卒ともに同じ金額です。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成28年3月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
三菱UFJ 2,082 110,936 40.9 16.6 11,321
みずほ 1,318 56,375 40.4 16.9 9,698

 

従業員数は単体では三菱UFJが760人ほど上回り、連結でも三菱UFJが54,000人ほど上回ります。
平均年齢も僅かですが三菱UFJが0.5歳高く、勤続年数はみずほが0.3年長いです。
平均年間給与は三菱UFJが190万円ほど多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 三菱UFJ
みずほ 差額(三菱UFJ
ベース)
25 6,413 5,554 859
30 8,277 7,168 1,109
35 9,852 8,532 1,320
40 11,102 9,614 1,488
45 12,386 10,726 1,660
50 12,594 10,907 1,688

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

 

全ての年齢層で三菱UFJがみずほを上回ります。
25歳時が一番差が小さく85.9万円、50歳時が一番差が大きく168.8万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のためカーブの上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
三菱UFJ 3億9,486万円
みずほ 3億4,195万円

企業シムラ―検索

 

三菱UFJがみずほを5,300万円ほど上回っています。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
三菱UFJ
13 295
58
27
0
29.2
みずほ
3 99
0
0
0
33.0

みずほ三菱UFJよりも1人当たりの報酬額(年額)では380万円ほど多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

三菱UFJ、みずほの現在31歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

三菱UFJ みずほ 差額(三菱UFJベース)
65歳 9,301万円 8,216万円 1,085万円
85歳 7,577万円 7,238万円 339万円

65歳時三菱UFJが1,085万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時339万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。

(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

三菱UFJ五郎(31歳)

みずほ 五郎(31歳)

三菱UFJVSみずほ

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左が三菱UFJの方、右がみずほの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索



結論


初任給は同額です。
平均年間給与は三菱UFJが190万円ほど多いです。
全ての年齢層で三菱UFJがみずほを上回ります。
25歳時が一番差が小さく85.9万円、50歳時が一番差が大きく168.8万円の差があります。

三菱UFJの生涯年収(従業員として)はみずほのそれに比べ5,300万円ほど多くなっています。
役員報酬ではみずほが三菱UFJよりも1人当たりの報酬額(年額)では380万円多いです。
最後に65歳以降の資産額で比較すると、85歳時に三菱UFJがみずほを339万円上回りました。

年齢層別平均給与、平均年間給与、生涯年収、老後の資産で三菱UFJがみずほを上回りました。

そのため今回は三菱UFJの勝ちとします。

 

シミュライズでは今後も様々な企業の比較を行っていきます。

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