日本フードサービス協会が行う外食産業の市場動向調査の2017年2月の結果が発表されました。
2017年2月は、うるう年であった前年に比べ営業日数が1日少なく、また祝日が土曜日と重なるなどの影響があったにもかかわらず、FFの堅調などもあり全体売上は101.8%と6カ月連続して前年を上回りました。また、初めて実施された「プ レミアムフライデー」については、都心部の居酒屋など一部で集客にプラスとなるところもありましたが、効果はまだ限定的と言えます。
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外食産業全体の売上高は前年を上回り、前年同月比101.8%となっていて、6ヶ月連続のプラス圏です。
(注)日本フードサービス協会公表資料よりシミュライズまとめ。 以下同様
続いて利用客数、客単価についても推移を見てみましょう。
利用客数は2013年半ば以降、全体として減少傾向でしたが、2015年1月を底に現在は上昇傾向にあります。
2017年2月は前年同月比101.1%と6ヶ月連続で前年を上回りました。
一方、客単価は全体として2015年7月まではゆるやかな上昇傾向、それ以降は下落傾向です。
2017年2月は全体が前年同月比100.7%と6ヶ月連続で前年を上回りました。
パブレストラン/居酒屋が98.7%、その他が89.6%と前年を下回っています。
業態別の概況:
- ファーストフード業態
- 全体売上は104.6%と前年を上回りました。
- 「洋風」は、各社まちまちであったが期間限定商品などプロモーションが奏功したところもあり、売上は107.2%。
- 「和風」は、店舗数の増加と新メニューの投入による客単価上昇で、売上は101.4%。
- 「麺類」は、店舗数の増加、 CM放映効果などで、売上は103.3%。
- 「持ち帰り米飯・回転寿司」は恵方巻販売の好調と、回転寿司で価格が高めの商品を増やしていることなどから、売上は102.5%。
- 「その他」は、カレーが期間限定商品などで客単価 を上げ、売上102.0%となりました。
- ファミリーレストラン業態
- 全体売上は98.6%と前年を下回りました。
- おおむねどの業種も、営業日数減と土曜日が少ない曜日周りの影響で客数が減少、売上は「洋風」(98.3%)、 「和風」(97.0%)、「中華」(98.2%)と前年を下回りました。
- 一方、2月9日に“肉の日”キャンペーンを行った「焼き肉」 は集客が好調で、店舗数増もあり、売上103.3%となりました。
- パブ・居酒屋業態
- 「パブ・ビアホール」は、店舗増もあって客数106.6%、売 上105.5%となりました。
- 「居酒屋」は、引き続き店舗減のため、売上は95.3%となりましたが、都心部の一部ではプレミ アムフライデーの集客に奏功した店もありました。
- ディナーレストラン業態
- 業績は各社まちまちであるものの、回復傾向の店もあり、店舗数・客数の増加で売上は102.9%となりました。
- 喫茶業態
- 季節メニューや店舗キャラクターにちなんだ販促が奏功し既存店が好調、売上は100.6%となりました。
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