2016年12月の全国消費者物価指数〜総合指数100.1。2016年平均、総合99.9と4年ぶりに前年を下回る〜
全国消費者物価指数 2016年12月
総務省による1月27日公表、2016年12月の全国消費者物価指数の動向は以下のようになっています。
- 総合指数は2015年(平成27年)を100として100.1 前月比は0.2%の下落 前年同月比は0.3%の上昇
- 生鮮食品を除く総合指数は99.8 前月と同水準 前年同月比は0.2%の下落
- 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は100.4 前月比は0.1%の下落 前年同月と同水準
【 全国消費者物価指数 直近の前年同月比変化(%)】
2016年 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
総合 | ▲0.5 | 0.1 | 0.5 | 0.3 |
生鮮食品を除く総合 | ▲0.5 | ▲0.4 | ▲0.4 | ▲0.2 |
食料及びエネルギーを除く総合* | 0.0 | 0.2 | 0.1 | 0.0 |
持家の帰属家賃及び生鮮食品を除く総合 |
-0.5
|
-0.4
|
-0.4
|
-0.2
|
* 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合
【全国消費者物価指数 前年同月比】(注)総務省資料よりシミュライズまとめ
月次の推移をみると、消費税増税の影響が無くなった2015年4月以降「総合」、「生鮮食品を除く総合」は下落傾向でしたが2016年9月を境に持ち直してきているのが見て取れます。
また「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」は2015年4月以降2015年11月まで上昇傾向でしたが、それ以降下落傾向です。
今月は前年同月比で総合指数が0.3、生鮮食品を除く総合がマイナス0.2、 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は前年同月と同水準です。
前月比及び前年同月比で変化が目立ったものは以下のとおりです。
上昇 | 下落 | |
前月比 | 光熱・水道(他の光熱費 12.0%) 交通・通信(自動車等関係比 0.5%) |
食料(生鮮野菜 -11.6%) 被覆及び履物(衣料 -1.8%) |
前年同月比 | 食料(生鮮野菜 23.1%) | 光熱・水道(電気代 -6.5%) 交通・通信(通信 -2.9%) |
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全国消費者物価指数 2016年平均
2016年全体の平均も公表されました。
- 総合指数は2015年(平成27年)を100として99.9 前年比は0.1%の下落
- 生鮮食品を除く総合指数は99.7 前年比は0.3%の下落
- 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は100.3 前年比は0.3%の上昇
続いて2011年からの年次の推移も見てみましょう。
【全国消費者物価指数 前年同月比 年次推移】(注)総務省資料よりシミュライズまとめ
2014年までは前年同月比が伸びていくのが分かります。ですが2015年から下落傾向にあり、「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」が「総合」や「生鮮食品を除く総合」を上回るようになりました。
2016年は「総合」と「生鮮食品を除く総合」が前年を割りました。
変化が目立ったものは以下のとおりです。
上昇 | 下落 | |
前年比 | 食料(生鮮野菜 5.0%) 教養娯楽(共用娯楽サービス 1.1%) 被覆及び履物(衣料 1.6%) 教育(授業料など 1.8%) |
光熱・水道(電気代 -7.9%) 光熱・水道(ガス代 -9.6%) 交通・通信(自動車等関係費 -3.0%) |
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