シミュライズのスタッフが、新しい投資を考えるシリーズ第一弾
資産運用にインデックス投資*の代わりに、FXで積立運用を考えてみます。
資産運用のために、インデックス投資をする代わりにFXで積立運用が利用できないかと考え、シミュレーションしてみました。
今回は、低レバレッジで外貨を積み立てて、資産形成を考えてみたいと思います。
前提条件:
・毎月1万円を証拠金として追加し、米ドル円で積み立てる。
・実効レバレッジ(投資レバレッジ)が3倍以下の場合に1000通貨単位で積み立てる。
上記条件で2008年2月から2016年9月まで積み立てたところ、以下のような結果となりました。
投資金額104万円に対して、2016年9月末時点で最終時価総額91万円となりました。投資収益率としては、-12.73%と燦々たる結果でした。ただ、途中、2015年7月時点での時価総額は約223万円、投資収益率は147.72%といういい場面がありましたが、その後の円高傾向により急激に利益を減らす結果となりました。3倍以下とFXとしては低いレバレッジでの投資でしたが、かなりリスクの高い投資と言わざるを得ない状況でした。
次に、積立を買いのみではなく、売りも行う様にトレンドに合わせて切り替えてみました。
トレンドの判定は日足データを使い、期間6か月(150日)と9か月(225日)の指数平滑平均のゴールデンクロス、デッドクロスで買いと売りを切り替えるようにしました。
シミュレーション開始から2012年11月27日まで売りポジションを積み立てたのち、売りポジションを全て決済し、買いポジション22000通貨単位を積み立てました。2016年3月4日まで買い建てを継続したのち、再度、全てのポジションを決済し、売りポジションを持ちました。その後、2016年9月まで売り積立を継続しました。
損益は以下のようになりました。
今回は投資金額104万円に対して、2016年9月末時点で時価総額280万円となり、投資収益率は169.93%となりました。
このシミュレーションではトレンドにあった投資を行う結果となりましたが、全ての通貨で同じ様にトレンドにあった投資を行うことは容易ではありません。そういう意味ではインデックス投資によって100点ではないながらもそれなりの投資結果を得られることは十分に価値のあることだと再認識しました。
* インデックス投資とは、日経225やTOPIXなどの指数に連動するインデックスファンドをバイ(買って)&ホールド(保有し続ける)する投資法