2016年3月の賃金動向『名目賃金指数・実質賃金指数共に1.4%増』〜2ヶ月連続のプラス〜
賃金動向 (毎月勤労統計調査) 2016年3月
厚生労働省により9日に公表され3月の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価上昇の影響を考慮した実質賃金は前年同月比で1.4%と2ヶ月連続で増加しました。
7月は前年同月比プラス0.3%と2013年4月以来2年3ヶ月ぶりにプラス圏に入り、以降10月まで4ヶ月連続でプラス圏内を維持していましたが、11月、12月と2ヶ月連続でマイナス圏、1月は前年と同水準でした。
3月はプラス1.4%と2ヶ月連続で増加しました。
詳細を確認しておきましょう。
毎月勤労統計調査による。3月の賃金動向(速報値)をみてみましょう。
- 3月の1人当たり現金給与総額は278,501円で、前年同月比で1.4%増加
そのうち、一般労働者は1.5%増、パートタイム労働者は1.5%増 - 所定内給与は240,446円と、前年同月比0.4%増、所定外給与は0.2%減の19,739円
- きまって支給する給与(定期給与)は0.4%増の260,185円でした。
一方で、
物価を考慮した実質的な賃金をあらわす実質賃金は、前年同月比でプラス1.4%となっています。
【名目賃金指数と実質賃金指数の前年比変化】
グラフでも見られるように、2014年に入って以降名目上の賃金は前年対比でのびています。また7月は実質賃金指数は0.3%とプラス圏内に入りましたが、この数値は前年同月比ですので2014年の7月の-1.7%より少し高いということです。
実質賃金指数は7月以降10月までプラス圏をキープしていましたが11月,12月はマイナス圏、1月は前月と同水準です。
2016年の3月はプラス1.4と2ヶ月連続で増加しました。
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シミュライズでは、今後も物価、賃金の動向を追っていきます。
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