10月の賃金動向『名目賃金指数0.7%・実質賃金指数0.4%』〜4ヶ月連続プラス〜
賃金動向 (毎月勤労統計調査) 2015年10月
厚生労働省により4日に公表された10月の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価上昇の影響を考慮した実質賃金は前年同月比でプラス0.4%と増加しました。
7月は前年同月比プラス0.3%と2013年4月以来2年3ヶ月ぶりにプラス圏に入り、8月にプラス0.1%、9月にプラス0.3%そして10月は プラス0.4%とプラス圏内を維持しています。
詳細を確認しておきましょう。
毎月勤労統計調査による。10月の賃金動向(速報値)をみてみましょう。
- 10月の1人当たり現金給与総額は266,309円で、前年同月比で0.7%増そのうち、一般労働者は0.7%増、パートタイム労働者は0.4%減
- 所定内給与は239,640円と、前年同月比0.1%増、所定外給与は1.2%増の19,859円
- きまって支給する給与(定期給与)は259,499円と、前年同月比0.2%増
一方で、
- 物価を考慮した実質的な賃金をあらわす実質賃金は、前年同月比でプラス0.4%となっています。
【名目賃金指数と実質賃金指数の前年比変化】
グラフでも見られるように、2014年に入って以降名目上の賃金は前年対比でのびています。また7月は実質賃金指数は0.3%とプラス圏内に入りましたが、この数値は前年同月比ですので2014年の7月の-1.7%より少し高いということです。
実質賃金指数は7月以降10月までプラス圏内をキープしています。
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シミュライズでは、今後も物価、賃金の動向を追っていきます。
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