コンビニエンスストア10月売上〜2ヶ月ぶりに既存店来客数が前年を上回る〜
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)が20日発表の10月のコンビニエンスストア売上高は、既存店ベースで8,025億円となり、前年同月比プラス2.5%と、7ヶ月連続のプラスとなりました。
10月は北日本を除き平年並みの気温であったものの、降水量が少なく日照時間が多かったため行楽需要等が好調であったことから、全店・既存店とも来店客数はプラスとなりました。
また、淹れたてコーヒーを含むカウンター商材や、調理麺・おにぎり・サンドイッチ等の中食、デザート・アイスクリーム・飲料等が好調に推移したことから、全店・ 既存店とも売上高は前年を上回る結果となりました。
既存店ベースで、
- 来客数13億6,196万人(前年同月比+2.1%)が2ヶ月ぶりのプラス
- 平均客単価589.3円(前年同月比+0.4%)は7ヶ月連続のプラス
- 売上高8,025億円(前年同月比+2.5%)が7ヶ月連続のプラス
既存店ベースの来客数、売上高、客単価全てプラスとなりました。
来店客数は2ヶ月ぶりのプラスです。
[SetAd]
【コンビニエンスストア業界 売上高・店舗数の推移】
(注)一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)データよりシミュライズ作成。 以下グラフも同様
【コンビニエンスストア業界 売上高の前年同月比 (2013年1月以降)】
業界全体の店舗数は今月78店ほど増えていて、全店ベースの売上高(32ヶ月連続のプラス)、来店客数(55ヶ月連続のプラス)は引き続き増大しています。
業界内での新規参入店舗との競争もあり、既存店の売上高は2014年4月の消費税増税以降は前年比マイナスでもみ合いが続いていましたが、2015年4月以降はプラス圏内で推移しています。
商品構成比はお弁当やおにぎり、パンなどの日配食品が36.1%、インスタント食品、冷凍食品、缶詰などの加工食品が27.3%,雑誌や日用品などの非食品が31.3%、サービスが5.3%でした。
続いて、既存店ベースの来店客数と客単価について確認します。
【既存店の来店客数と客単価の推移】
2008年以降の長期傾向として、既存店についても来店客数は増加をつづけてきたことがわかります。2015年2月から7月まで客数は前年比でほぼ横ばい状態が続いていて8月は1%を超えましたが9月はマイナス1%を下回っています。10月はプラス2.1%と大きく伸びました。
客単価は去年の消費税前の駆け込み需要の影響で2月3月は前年比でマイナスでしたが、4月以降はプラス圏内を推移していました。
9月は前年同月比でプラス2.6%と今年の3月に次ぐ伸び率を示していましたが、10月は0.4%と8月と同水準になりました。
【既存店の客数と客単価の前年同月比 (2013年1月以降)】
最新オリジナルニュースやジャンル別の記事については、ホームへ どうぞ。