賃金動向 (毎月勤労統計調査) 2015年9月
厚生労働省により9日に公表された9月の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価上昇の影響を考慮した実質賃金は前年同月比でプラス0.5%と増加しました。
7月は前年同月比プラス0.3%と2013年4月以来2年3ヶ月ぶりにプラス圏に入り、8月は前年同月比でプラス0.2%、9月は前年同月比でプラス0.5%と3ヶ月連続でプラス圏を維持しています。
詳細を確認しておきましょう。
毎月勤労統計調査による。9月の賃金動向(速報値)をみてみましょう。
- 9月の1人当たり現金給与総額は265,527円で、前年同月比で0.6%増そのうち、一般労働者は0.8%増、パートタイム労働者は0.5%増
- 所定内給与は240,538円と、前年同月比0.4%増、所定外給与は1.4%増の18,997円
- きまって支給する給与(定期給与)は259,535円と、前年同月比0.4%増
他方で、
- 物価を考慮した実質的な賃金をあらわす実質賃金は、前年同月比でプラス0.5%となっています。
【名目賃金指数と実質賃金指数の前年比変化】
グラフでも見られるように、2014年に入って以降名目上の賃金は前年対比でのびています。また7月は実質賃金指数は0.3%とプラス圏に入りましたが、この数値は前年同月比ですので2014年の7月の-1.7%より少し高いということです。
実質賃金指数は7月以降プラス圏をキープしています。
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シミュライズでは、今後も物価、賃金の動向を追っていきます。
関連記事:
8月の賃金動向『名目賃金指数0.5%・実質賃金指数0.2%』〜名目、実質ともにプラス圏内を維持〜
7月の賃金動向、名目賃金指数0.6%,実質賃金指数0.3%〜実質賃金増は2013年4月以来〜
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