CME(シカゴマーカンタイル取引所)の先物取引でオープンのポジションの枚数(売りと買い)が毎週報告されます。
時により大きくポジションを傾けて取引を行う投機的な市場参加者の動向は、FX取引を行ったり為替市場の方向性を探る上で、何等かの示唆を与えてくれます。シミュライズでは、シカゴ投機筋のポジション動向をフォローしています。
米国シカゴの通貨先物市場 (シカゴ・マーカンタイル取引所 CME:Chicago Mercantile Exchange) における通貨先物ポジション(建玉)の残高が、全米先物取引委員会(CFTC:Commodity Futures Trading Commission)により集計され、毎週HPに公表されています。
ポジションは大きく、ヘッジファンドやCTAなどの「投機筋」(Non-Commercial)と、貿易に関連した為替取引などの「実需」(Commercial)に分かれて公表されています。投機筋ポジションデータは、ヘッジファンド等投機筋の動きを類推するヒントになり得ることから、市場の方向性を占う意味で市場参加者に注目されています。大口のヘッジファンドなどは手口がバレることを嫌がり、先物をあえて利用しないケースも多く、必ずしも彼らの動向が常に反映されるとはいえませんが、何等かの示唆を与えてくれる材料にはなります。
【週次の変化をグラフ化したもの】
(これが一番大事なグラフです。)
【今週の動き8・17〜8・25】
通貨 | 2015/8/25 | 1週間変化 | 変化率 | 1ヶ月変化 |
JPY | -39,059 | 51,071 | -130.75% | 24,479 |
EUR | -66,078 | 26,654 | -40.34% | 37,930 |
GBP | 3,299 | 7,270 | 220.37% | 13,087 |
AUD | -63,727 | -13,844 | 21.72% | -13,068 |
NZD | -6,063 | 3,894 | -64.23% | 6,702 |
CHF | -12,597 | -2,729 | 21.66% | -12,721 |
CAD | -59,712 | 7,082 | -11.86% | -3,645 |
今週はかなりドル以外の通貨が大きく買い戻されています。中国の為替介入、中国経済の先行き不安から円がかなり買い戻され、それを追ってユーロも買い戻されています。
依然ユーロはショートがまだ大きい(66,078枚)ですが、円は急激に解消し、39,059枚までネットショートポジションが減少しています。
【8月25日時点のネットポジション】
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【過去からの推移】
【ドル円/ユーロ円の為替レート推移】
【ドル円の推移】
【ユーロの推移】
【英国ポンドの推移】
【豪ドルの推移】
シミュライズのFX分析ツールも是非あわせてご活用ください。
活用方法については、以下記事等をご参考にしてくだくさい。
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