交通事故で受傷した場合に備えて、任意保険は何に入っておけばいい?
私は20代男性です。
昨年の春、大学卒業後に就職はせず、特技を活かしてITデザイン関連の事務所を開きました。つまり、いきなり独立です。
インターネットでロゴデザインやコスチュームのデザインを起こしたり、ホームページの構築なんかを行っています。まだまだ、駆け出しですが、ネットでアウトソーシング募集のコンペに応募したりで何とか順調に業績を伸ばしています。
事業が軌道に乗るまで後少し、それまでは一人で頑張るつもりですが、おかげさまで仕事の量は増えていて、打ち合わせで郊外に出張するケースもあり、自動車を購入する予定でいます。
まだ、何かと物入りで、できるだけ支出は抑えたいのですが、万が一の場合に備えて任意保険には加入した方がいいのかどうか、正直迷っています。
そこで、交通事故について色々と調べたことをまとめてみました。
【自賠責保険は被害者救済のための保険】
自賠責保険は国が定めた損害補償制度で、ドライバーは自動車を購入する際に強制的に加入させられます。
いくつかの損害保険会社がありますが、補償の内容は一律なので、基本的にどの保険会社に加入しても問題ないでしょう。一般的には自動車販売店が提携している損保会社に加入するケースが多いみたいで私もそうするつもりです。
ところで、自分が運転している自動車で人身事故を起こした場合、被害者の方に怪我をさせるだけでなく、自分が怪我をしてしまう場合もありますよね。
こんな時自賠責保険にしか加入していないとすると、自賠責保険は
- 交通事故で他人を死亡させた。
- 交通事故で他人にケガを負わせた。
場合に適用されるので、加害者の怪我や被害者を避けて他人の家の塀を壊してしまった場合の損害補償なんかに対しては補償されないことになるんですね。
この時点ですでに任意保険の必要性を強く感じてしまいます。
また、補償の内容は
- 怪我、慰謝料の場合:最高で120万円
- 死亡の場合:最高で3000万円
までということです。
実は学生時代に通学途中で交通事故にあい怪我をしたことがあります。この時は私の方が被害者だったのですが、手首の軽い捻挫程度だったのですぐに病院に行って一通りの検査と治療を受けて、その治療費を加害者の方に請求したのですが、交通事故の怪我って健康保険が使えない「自由診療」の扱いで、血液検査と頭のCTと胸部のレントゲンと痛み止め、湿布薬込みで数万円になった記憶があります。
だから、もし被害者の方に手術や入院が必要な重傷を負わせてしまった場合120万円なんてすぐにオーバーしそうで怖いですよね。
それから、ここは意外な盲点だったのですが、”自分が加害者で怪我をした場合でも基本的には健康保険を使うのは困難な事案だとみなされる”そうです。
【被害者請求について】
実は交通事故の過失割合については100%加害者側の責任になるというのは稀なケースになります。
例えば被害者が信号無視をしていたり、急な飛び出しをしてきた場合には、過失割合は被害者側にもあるため、「20(加害者)対80(被害者)」という過失割合と認定された場合には、加害者側もその過失割合の範囲で「被害者請求」が可能になるんです。
この場合も「自賠責保険」で補償される範囲になりますから、基本的には健康保険が使えない事案ということになり、後は加害者と被害者、損保会社の三者の話し合いの中でどうするかが決められるという流れになります。
【健康保険を使う場合】
しかし、必ずしも健康保険が使えないという訳ではありません。
日本の健康保険の仕組みは
社会保険の場合は組合や社会保険事務所、国民健康保険の場合は市区町村自治体が「保険者」として医療費の7割を負担する決まりになっています。
この制度のおかげで私たちは保険証を提示すれば3割の自己負担金で治療や検査を受けることができるという制度になっています。
交通事故の場合はこの「保険者」が負担する7割分を加害者に請求できれば良いわけで、支払い方法さえ交渉で取り決めてしまえば病院の窓口で保険証を提示して保険診療の扱いにするということは可能になります。
少し手間はかかりますが、こういう方法も可能なんですね。
【交渉の手間はプロにお任せ】
しかし、万が一事故を起こしてしまった場合、示談交渉や治療費の取り扱い、訴訟問題になった場合の弁護士費用など色々とややこしいことが発生してしまいます。
私のような自営業ではこうした交渉ごとに時間を取られては収入面で打撃を受ける可能性があるので、できれば交渉ごとは専門家に任せたいですし、訴訟となった場合の弁護士費用の不安もあります。
このような場合も任意保険に加入していれば、相手方との交渉や警察とのやりとりはの大半は損保会社の担当者が行ってくれますし、特約で弁護士費用を補償してくれるプランや、物損についての補償なども幅広く保険でカバーすることが可能です。
確かに月々の保険料負担は痛いですが、”転ばぬ先の杖”、”備えあれば憂いなし”ということで今では「保険料が安いネット型の自動車保険」に加入しようと思っています。
【ネット型自動車保険一覧】