チェーンストア7月販売統計〜4ヶ月連続プラス、季節商品が好調〜
日本チェーンストア協会が発表した7月のチェーンストア販売統計は、既存店ベースで前年同月比プラス1.9%と、4ヶ月連続のプラスとなりました。
チェーンストア販売統計は、協会に属する会員企業59社、約9,400店舗の販売額を集計しており、7月の総販売額は1兆1,150億円と前年を超えています。会員企業は、食料品中心のスーパー、総合スーパー、ディスカウントショップなどとなっていて、かなり幅広くデータが集積されているのが特徴です。
関連記事:
コンビニエンスストア6月売上〜来店客数は5ヶ月ぶりに前年を下回るが客単価、売上は3ヶ月連続で前年を上回る〜
全国百貨店売上 2015年7月〜プラス3.4%で4ヶ月連続のプラス、化粧品、美術・宝飾・貴金属が引き続き伸びる〜
まず販売総額の推移をみてみましょう。
【チェーンストア販売統計-販売総額・前年同月比変化率の推移】
既存店ベースの前年比変化をみてみると、昨年4月の消費税増税以降3月までは弱く推移していて、12ヶ月連続前年比マイナスとなっていました。今年4月は去年の消費税増税後の買い控えの影響もあり13ヶ月ぶりに前年比プラスとなりました。
7月は食料品は、相場高の影響を受けた農産品を中心に好調に推移し、衣料品、住関品も、中旬以降の気温上昇とともに季節商品の動きが良くなったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)は、4カ月連続のプラスとなりました。
[SetAd category =”K”]
続いて、商品別にみてみます。
【チェーンストア販売額-販売部門別シェア】
販売商品別のシェアでは、6割強を占める食料品と衣料品がシェアを減らし、それ以外の住関品、その他がシェアを増やしています。
その主要商品ジャンルを中心に販売額の推移を前年同月比で表したものが以下になります。
【チェーンストア販売額-販売部門別 前年同月比変化率】
(注)前年同月比変化率は既存店ベース
商品ジャンル別の特徴は以下のようになっており、食料品、衣料品、住関品が前年比プラス圏へ浮上してきました。
- 食料品(グラフ青線)については、相場高の影響もあり、農産品を中心に好調で、7月は全体として前年比プラス3.2%です。ジャガイモ、キャベツ、スイカ、キウイ、牛肉、豚肉、鶏肉、要冷総菜が好調だった。
- 衣料品(グラフ赤線)は、中旬以降の気温上昇とともに季節商品の動きが良くなり7月は前年比プラス0.4%でした。スーツやカーディガン、メンズ、レディースともにカジュアルパンツが好調だった。
- 住関品(グラフ緑線)も中旬以降の気温上昇とともに季節商品の動きが良くなり7月は前年比プラス2%です。ステンレスボトル、液体洗濯洗剤・柔軟剤、消臭剤、エアコンなどが好調だった
最新オリジナルニュースやジャンル別の記事については、ホームへ どうぞ。