チェーンストア6月販売統計〜3ヶ月連続プラス、食料品が好調〜
日本チェーンストア協会が発表した6月のチェーンストア販売統計は、既存店ベースで前年同月比 プラス0.3%と、3ヶ月連続のプラスとなりました。
チェーンストア販売統計は、協会に属する会員企業59社、約9,300店舗の販売額を集計しており、6月の総販売額は1兆699億円と前年を超えています。
会員企業は、食料品中心のスーパー、総合スーパー、ディスカウントショップなどとなっていて、かなり幅広くデータが集積されているのが特徴です。
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まず販売総額の推移をみてみましょう。
【チェーンストア販売統計-販売総額・前年同月比変化率の推移】
既存店ベースの前年比変化をみてみると、昨年4月の消費税増税以降3月までは弱く推移していて、12ヶ月連続前年比マイナスとなっていました。今年4月は去年の消費税増税後の買い控えの影響もあり13ヶ月ぶりに前年比プラスとなりました。6月は気温低下の影響もあり衣料品、住関品、は苦戦しましたが、食料品が好調に推移して総販売額の前年同月比は3ヶ月連続のプラスに成りました。
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続いて、商品別にみてみます。
【チェーンストア販売額-販売部門別シェア】
販売商品別のシェアでは、6割強を占める食料品がシェアを増やし、それ以外の衣料品や住関品、その他がシェアを減らしています。
その主要商品ジャンルを中心に販売額の推移を前年同月比で表したものが以下になります。
【チェーンストア販売額-販売部門別 前年同月比変化率】
(注)前年同月比変化率は既存店ベース
商品ジャンル別の特徴は以下のようになっており、食料品は前年比プラス圏へ浮上してきましたが、他は弱い動きが続いています。
- 食料品(グラフ青線)については、相場高の影響もあり、農産品、惣菜、を中心に好調で、6月は全体として前年比プラス2.8%です。
- 衣料品(グラフ赤線)は、5月は前年比プラス6.2%でしたが、6月は気温低下の影響もあり前年比マイナス6.7%となりました。
- 住関連(グラフ緑線)も5月は季節商品の動きもよく全体として前年比プラス5.6%でしたが、6月は気温の低下の影響もあり季節商品の動きが悪く前年比マイナス1.1%です。