5月の賃金動向、名目賃金指数+0.6%,実質賃金指数-0.1%〜未だ賃金は物価の上昇に追いつけつず22ヶ月連続減〜
賃金動向 (毎月勤労統計調査) 2015年5月
厚生労働省により6月30日に公表された5月の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価上昇の影響を考慮した実質賃金は前年同月比でマイナス0.1%となりました。 名目上の賃金は増加しているものの、物価の上昇に追いついていない状況です。詳細を確認しておきましょう。
毎月勤労統計調査による。5月の賃金動向(速報値)をみてみましょう。
- 5月の一人当たり現金給与総額は268,389円となり、前年同月比で0.6%増
そのうち、一般労働者は0.7%増、パートタイム労働者は0.5%減
- 所定内給与は239,897円と、前年同月比0.3%増、所定外給与は1.6%減の18,828円
- きまって支給する給与(定期給与)は258,725円と、前年同月比0.1%増
一方で、
- 物価を考慮した実質的な賃金をあらわす実質賃金は、前年同月比でマイナス0.1%となっています。
【名目賃金指数と実質賃金指数の前年比変化】
グラフでも見られるように、2014年に入って以降名目上の賃金は前年対比でのびています。また4月5月と実質賃金指数は-0.1%とプラス圏内に迫るように見えますが、この0.1%というのは前年同月比であるので2014年の4月と5月、それぞれ-3.6%,-4%より更に0.1%低くなってるということです。決して楽観できる状態ではありません。
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名目賃金が上がっても実質賃金が追いつかないのは物価が上がっているためです。
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シミュライズでは、今後も物価、賃金の動向を追っていきます。
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