チェーンストア5月販売統計〜2ヶ月連続プラス〜
日本チェーンストア協会が発表した5月のチェーンストア販売統計は、既存店ベースで前年同月比 プラス5.7%と、2ヶ月連続のプラスとなりました。
昨年の消費税増税の反動もありますが個人消費が上向いてきているようにも思えます。
チェーンストア販売統計は、協会に属する会員企業59社、約9,300店舗の販売額を集計しており、5月の総販売額は1兆1246億円と前年を超えています。会員企業は、食料品中心のスーパー、総合スーパー、ディスカウントショップなどとなっていて、かなり幅広くデータが集積されているのが特徴です。
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まず販売総額の推移をみてみましょう。
【チェーンストア販売統計-販売総額・前年同月比変化率の推移】
既存店ベースの前年比変化をみてみると、昨年4月の消費税増税以降3月までは弱く推移していて、12ヶ月連続前年比マイナスとなっていました。
今年4月は去年の消費税増税後の買い控えの影響もあり13ヶ月ぶりに前年比プラスとなりました。5月も食料品の相場の上昇や、気温の上昇により好調で総販売額では2ヶ月連続のプラスとなりました。
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続いて、商品別にみてみます。
【チェーンストア販売額-販売部門別シェア】
販売商品別のシェアでは、6割強を占める食料品や衣料品がややシェアを減らし、住関連商品が少し増やしています。
その主要商品ジャンルを中心に販売額の推移を前年同月比で表したものが以下になります。
【チェーンストア販売額-販売部門別 前年同月比変化率】
(注)前年同月比変化率は既存店ベース
商品ジャンル別の特徴は以下のようになっており、食料品は前年比プラス圏へ浮上してきましたが、他は弱い動きが続いています。
- 食料品(グラフ青線)については、相場高の影響もあり、農産品、畜産品、を中心に好調で、5月は全体として前年比プラス6.3%です。
- 衣料品(グラフ赤線)は、増税後12ヶ月連続で前年比マイナスでしたが、4月は月後半からの気温上昇で春物が動きましたが、5月は更に気温が上昇し初夏物が動き出し前年比プラス6.2%となりました。
- 住関連(グラフ緑線)は、増税後は前年比マイナスで推移していて3月に一度大きく落ち込みましたが、4月は家具・インテリア、家電製品が好調で前年比プラス6.2%、5月は季節商品の動きもよく全体として前年比プラス5.6%となりました。
参考までに
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