「結婚は損得ではない、愛である。」という人は幸せです。時代は結婚についても損得について考えないといけない時代になってきたようです。
昔から女性は結婚するなら年収が1000万円以上がいいとか、安定しているほうがいいとか、お金の面での要求が多くされてきました。
これから女性も働く時代になり、男性も女性の収入等条件を気にする新時代に突入しました。
互いに財力のあるなしを結婚の一つの基準にしないといけなくなってきたようです。
若者の中には「結婚はコスパでしょ!」(コスパ=コストパフォーマンスの略)なんて言う人も増えているようなので、
独身生活と夫婦生活でどのくらい貯金額が将来違ってくるかを見てみたいと思います。
【今昔男女社会】
この数年の社会を見てみると、以下のような変化が生じてきました。
- 草食男子時代の到来
- 結婚しなくても結構幸せな時代の到来
- 男女ともに共働き時代
- 将来の年金等への不安
- 地震や災害による結婚の必要性の実感
昔は女性が理想の男性について論じる時代であり、いまだにそのような結婚の条件を話す、テレビの女性タレント等もいますが、
近年は男性も理想の女性の条件をいろいろと論じるようになってきました。
女性にとっての理想の男性についてですが、バブル時代には「3高」とい呼ばれ、
- 高収入 : 収入が多い
- 高学歴 : 学歴が高い
- 高身長 : 身長が高い
が重要視ましたが、
この2015年では「4低」にシフトしてきています。
- 低姿勢 : 姿勢が低く、謙虚であること
- 低依存 : 依存度が低く、1人でもやっていける能力を持っていること
- 低燃費 : お金のかからない生活がおくれること
- 低リスク : 職業のリスクが低く抑えられていること
が大事とされてきています。対等で手間のかからない男が良いという時代になったのでしょうか?
そんな時代なのですが、
では独身生活と結婚生活でどのように人生設計が違うかを考えてみましょう。
65歳、85歳の資産額の違いはどれくらいになるのでしょうか?
結婚はコスパは悪いといいきれるのでしょうか?
【今回の損得計算のお題 】
結婚は「コスパ」か”愛”かを考えるために、独身、既婚どちらが65歳までに資産が残るかを競わせます。
鈴木一郎(独身派) : 結婚はコスパも悪いので独身で一生、生きていこう。すごーく愛する人ができたら考えるけど、まあ自分の生活を犠牲にしてまでは結婚できんでしょ!おひとりさま万歳!
鈴木二郎(結婚派) : 結婚はコスパとか言う問題ではなく、自分が守りたい、一生に一緒にいたい人に出会えたら、お金と関係なく突っ走るべきだ。愛は地球を救う!子供も少子化時代、積極的に作らないと日本の未来はない!
【比較する2人の条件】
2人の生活実態は以下のようになっています。
条件 | 鈴木一郎 | 鈴木二郎 |
年齢 | 30歳 | 30歳 |
勤務先 | 自動車販売 | 自動車販売 |
収入 | 500万円 | 500万円 |
配偶者収入 | 0円 | 360万円 |
扶養控除 | なし | 配偶者・子供2人 |
貯金 | 200万円 | 200万円 |
結婚 | 独身 | 30歳で結婚 |
子供 | 0 | 2 |
住居 | マンション購入 | マンション購入 |
食費 | 少ない | 多い |
外食費 | 夜は大抵外食・飲み会 | 休日に家族で外食 |
趣味費用 | 多く趣味に使える | 少ない |
パートナー仕事 | ― | 行政書士 |
教育費 | ― | 2人私立コース |
旅行費用 | 回数が多い | 回数は少ないが家族分の費用 |
光熱費 | 少なめ | 多め |
交際費 | 多い | 少ない |
老後 | ヘルパーを頼むかも!? | 2人で年金生活 |
【鈴木一郎(独身)の考え】
結婚はコスパが悪い。人生結婚することも悪くはないと思うけど、やっぱり結婚をしたいと思えない。なぜならば
- 給料を一部、あるいは全部とられてしまう
- 一人の時間がなくなり、落ち着くことがない
- 価値観や生活習慣が同じである人はいないから、そのストレスが大きい
- せっかく結婚しても離婚リスクがある。
冷静に考えたら、結婚はよっぽど自分にあった人がみつからない限りはしないほうがいい。こんな考えの人は周りに増えている。一人で生きていく方法を皆でよく話し合っているよ。
【鈴木二郎(既婚)の考え】
結婚するのは人生の最大の喜びである。
人生最大の喜びは自分のこころから愛する人と一緒に時を過ごすこと。
さらに2人の愛の証、自分がこの世に生を受けた証として、子供を作ることも大きな喜びだ。
多少の犠牲はあるにしても、それを上回る愛があればぜんぜん心配はいらない。
離婚?、そんなことあるわけがない。
この愛は一生続くし、2人は運命で結ばれている。
嫁さんはおれの年収がすごく心配だったらしいけど・・・・・
一郎の偏った考えを聞くと、非常にむかつく。
【結果】
シミュライズ人生シミュレータでの計算結果は以下のようになりました。
鈴木一郎が僅差で負けとなりました。その結果を見ると金銭的には”独身”が”結婚”よりも悪くなりました。
鈴木一郎と二郎の差は、わずかですが、二郎が308万円資産が多く残ることになりました。
鈴木二郎は以下のような点で金銭的だけでない、結婚生活、家庭を持つことの重要性を説いています。
- 結婚生活は楽しい・寂しくない・癒される
- 守るべきものがある充実感
- 子供の成長を見れる楽しさ
- 老後にゆっくりと2人の生活を楽しめること
- 病気をしても見守ってくれる人がいる
- 奥さまの食事、健康管理で長生きできるかも
しかし、鈴木一郎は今回金銭的には若干負けましたが、以下のような結婚リスクを述べて、2人は大ゲンカ。
- 奥さんの収入が途絶える、退職すればそんなにお金はたまらない。
- 離婚リスクもある。
- 子供が不良になるリスクもある。
- 奥さんが浪費癖のあるケース(もっと支出が大きくなる。)
- 奥さんからのストレスで病気になるリスク(医療費が家族の多い分どんどん膨れ上がるかも)
- 奥さんの病気で介護負担大
- 熟年離婚
- 孫のの教育費当の追加負担も!(今回想定していない。)
結局、だれが幸せなのか、順番にしてみると、
- お金なんて関係ないと思えるラブラブな夫婦生活
- お金がどんどんたまるリッチな独身生活
- お金がなくてぎくしゃくする夫婦生活
- お金がなくて寂しい独身生活
- お金はあるが憎みあい、互いにいなくなってほしいと思う夫婦生活
という感じになりそうです。
またこの鈴木一郎、二郎の2人が40歳になった時に同じ質問を聞いてみましょう。
「結婚したほうがよかったですか?独身のほうがよかったですか?」
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