日本たばこ産業(JT)は19日、紙巻きたばこの「エコー」や「わかば」など「旧3級品」と呼ばれる国産6銘柄を値上げを検討するらしい。
「旧3級品」に設けられているたばこ税の軽減措置が、来年4月から段階的に縮小・廃止されるためだ。
増税分がそのまま価格に転嫁されると、来年4月からの3年で最大1箱当たり130円程度の引き上げになる可能性もある。
「旧3級品」って?
かつて、たばこは葉の品質によって1~3級に分類されていたが、1985年のたばこ事業法の施行で廃止された。旧3級品はその名残。
この旧3級品は一般のたばこより税率を抑えることで販売を継続してきたが、その安さから多くの愛煙家に好まれていた。
自動販売機で売られていないこともあり、購入する場合は街のたばこ屋や一部のコンビニで購入するしかない。
現在の価格は?
旧3級品の銘柄は以下。
- 「ゴールデンバット」 200円
- 「エコー」 240円
- 「わかば」 250円
- 「しんせい」 240円
- 「バイオレット」 240円
- 「ウルマ」 250円
これらの銘柄は1960年代後半からハイライトやセブンスターなどが登場するまで、愛煙家には知られた銘柄。
ニコチン・タールは極めて高めだが、価格が安くマニアな愛煙家に人気のラインアップだ。
軽減措置って?
2010年10月1日からの増税では、
マイルドセブンなどの一般のたばこ 1本につき約8円74銭⇒約12円24銭に大幅に引き上げられた。
旧3級品も引き上げられたが、1本あたり5円81銭と、一般のたばこの半分以下に抑えられている。
軽自動車の自動車税がアップされたのと似て、これらの旧3級品も軽減措置終了になり値上がりすることになれば、低価格が魅力で購入していた愛煙家も
禁煙にチャレンジしないといけなくなるかもしれない。