【景気】【支出】コンビニエンスストア3月売上-売上は12か月連続前年割れするも、来店客数は2ヶ月連続前年を上回る
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)が20日発表の3月のコンビニエンスストア売上高は、既存店ベースで 7,626億円となり、前年同月比マイナス2.8%と、12か月連続の前年割れとなりました。
3月は降水量が多かったものの、平均気温が高く全店・既存店の来店客数は共ににプラスになりました。また客単価は淹れたてコーヒーを含めたカウンター商材や惣菜などが引き続き好調ではありましたが、前年は消費税増税前のタバコなどの駆け込み需要がありましたので、全店、既存店共に前年を下回りました。
既存店売上高も前年を下回っていますが、タバコの売上高減少分を考慮に入れると前年を上回ります。
既存店ベースで、
- 来店客数12億6,106万人(前年同月比0.2%)が2ヶ月連続のプラス
- 平均客単価604.7円(前年同月比-3%)が2ヶ月連続のマイナス
- 売上高7,626億円(前年同月比 -2.8%)は12ヶ月連続のマイナス
先月と同じで既存店ベースの売上高や客単価の下落が続きますが、来店客数も2ヶ月連続でプラスです。
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【コンビニエンスストア業界 売上高・店舗数の推移】
(注)一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)データよりシミュライズ作成。 以下グラフも同様
【コンビニエンスストア業界 売上高の前年同月比 (2013年1月以降)】
業界全体の店舗数は拡大が続いており、それにともなって全店ベースの売上高、来店客数は増大しています。しかし、業界内での新規参入店舗との競争もあり、既存店の売上高は2014年4月の消費税増税以降は前年比マイナスでもみ合いが続いています
続いて、既存店ベースの来店客数と客単価について確認します。
2008年以降の長期傾向として、既存店についても来店客数は増加をつづけてきたことがわかります。先月わずかにプラス圏内に入った客数は今月もほぼ横ばいで維持しています。一方で先月大きく落ち込んだ客単価は今月更に落ち込んでいます。これは前年の消費税増税前の駆け込み需要の影響です
【既存店の客数と客単価の前年同月比 (2013年1月以降)】
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