【運用】株価と売上の乖離が怖い大塚家具。今後の行方は?プロキシーファイトって良いこと?

2021/08/19

なにかと注目の大塚家具。ただのファミリー内での争いであるなら上場を辞めるべきで、株主や社員のために経営者は頑張らないといけないと思うのですが。。

経営者はプロキシーファイトの真っ只中で、経営どころではない状態です。

大塚家具のホームページで取得できる情報でグラフを作り少し見てみました。

 

 

下図は大塚家具の売上高の昨年対比の数字と月末株価の推移を合わせてみたものです。左軸が売上高前年対比(%)、右軸が株価(円)を表しています。

2014年5月からは売上は100%以下をさまよっています。

 

消費税の駆け込み需要で2014年3月に大きくプラスになった売上高昨年対比は5月以降マイナスになり、今年2月では87.4%といまだ回復はしていません。

アベノミクス下で、大塚家具のラインナップにも富裕層の購買意欲が向かいそうなものですが、そうはいっていないようです。

 

【売上全年対比の推移と株価動向】

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黄色が株価、青色が前年対比売上高(%)を表しています。青い売上高の線は100(%)以下をさまよっています。

プロキシーファイトに入り、さらに売り上げは減少しているようです。

 

 

しかし株価は委任状合戦の思惑から急上昇し、1000円程度であった株価は1600円を超えて上昇、一時はストップ高になるほどでした。

この売上高(前年対比)と株価の乖離がどこかで反転し、株価が大きく下落するか、新しい経営陣のもと、遠のいていた客足も戻り、売り上げが回復していくのか、

どちらにしろこの乖離は続かない乖離であろう。

 

 

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プロキシーファイトとは


プロキシーファイト(Proxy Fight)とは、株主株主総会において自らの株主提案を可決させるため、議決権行使にかかる他の株主の委任状を、会社の経営陣あるいは別の立場の株主と争奪する多数派工作のこと。日本語では委任状闘争、委任状争奪合戦などと訳される。(出典Wikipedia)

 
例えば、
  • 代表取締役社長は高級志向や、入口で個人情報を聞くセールスのやり方を嫌い、自分の選んだ取締役で、自分のやり方なら成功し、株主、つまり議決権を持っているあなたにもっと高い配当を約束すると口説く。
  • 一方の元社長は高級志向や積極的な広告戦略で差別化を図りたいとする方針を打ち出し、成功した暁には配当を社長案の2倍払うと約束する。自分たちを取締役として、経営に戻す議案を提出し、委任状をより多く集めて、株主決議に賛成多数で勝とうとする。

この議決権の票集めこそがプロキシーファイトである。

この例のように議決権欲しさに
  • 過剰な配当を約束したり
  • 能力のない経営陣、適当でない側が勝利したり
  • 経営陣の経営以外の体力を大いに浪費したり
  • 従業員を巻き込み、組織が崩壊したり
  • 戦いが醜さを増すと、お客様も嫌気がさして、売上が減少する。

といった問題が生じるケースも多い。

配当が2倍になっても、売上減少で株価が暴落すれば株主には利益にならない。
会社にとって、本当はどうすると良いかを真剣に考えて、行動に移せる経営陣を株主はしっかり応援しないといけない。という意味では株主に経営やリスクを真剣に考えさせる貴重な場とも言えるかもしれない。

 

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