国内のカレー・スパイス・香辛調味料などの大手企業2社、ハウス食品グループとヱスビー食品。
ハウス食品グループは、カレー・シチュー用ルウのトップ企業。 主力のルウ製品は製法刷新を伴うリニューアルやブランド価値向上の取り組みなどにより、売上、シェアともに高まっています。 その他、レトルト、スパイス、香辛・調味加工食品や、「ウコンの力」をはじめとする健康食品にも注力しており、また、米国の豆腐事業や中国におけるカレーレストラン事業など海外展開も図っています。
一方、ヱスビー食品はスパイスのシェアトップ企業。手軽にスパイスを楽しめる 「S&Bシーズニング」や「マジックソルト」などが伸びているスパイス事業のほか、リニューアルし売上を伸ばす「ゴールデンカレー」などの即席カレー、香辛調味料、レトルトカレー、パスタソースなどを展開しています。
今回は、この食料品2社の社員の人生がどのように違うのか、システムを使って見ていきたいと思います。
なお、ハウス食品はグループの持ち株会社ですが、200人強の社員がおり、社員の勤続年数も18年超とヱスビー食品と上回っています。 従ってここでは、ハウス食品グループの中核社員のデータであるとの想定で、同社で働き続けた場合のシミュレーションを行っています。
この記事で紹介しているハウス食品グループ 四郎(35歳)、ヱスビー食品 四郎(35歳)は、当お金に関する情報サイト「シミュライズ」が各種統計データなどをもとに作成したサンプル人物像です。
今回の企業シムラー(シミュライズの世界の住人)の人生データを参考にご覧ください。
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生涯給与と年齢ごとの推計年収をチェック!
会社の財務指標等はよく比較されますが、就職する学生や社員にとっての会社の評価はいつも公表されるとは限りません。
株主にとって、顧客にとって、社会にとって良い企業は、きっと従業員にも良い企業であるはずとシミュライズでは考えています。
まず両社の従業員の推計生涯給与をみてみましょう。
【推計生涯給与・年齢ごとの年収比較】
会社名 | ハウス食品 グループ |
ヱスビー食品 |
銘柄コード | 2810 | 2805 |
業種 | 食料品 | 食料品 |
生涯給与(億円) | 2.73 | 2.05 |
30歳給与(万円) | 603 | 452 |
35歳給与(万円) | 675 | 506 |
40歳給与(万円) | 748 | 561 |
平均年齢 | 42.7 | 42.4 |
平均給与(万円) | 788 | 588 |
(注1)生涯給与、各年齢給与は、公表平均データ・政府統計データを用いたシミュライズモデルによる平均社員の推計値
(注2)平均年齢、平均給与は企業による報告値
(注3)業種は東証の業種分類にシミュライズ独自の分類を加味したもの
推計された生涯給与は
- ハウス食品グループ : 2.73億円
- ヱスビー食品 : 2.05億円
両社ともに非常に恵まれた金銭面の待遇です。 社員の推計生涯給与、各年齢の推計給与は、ハウス食品グループが大きくリードしています。
あくまでも2014年度の有価証券報告書データの平均給与等をもとにした推計です。
また、企業の評価の基軸はいろいろであり、シミュライズでは企業データの分析からいわゆるブラック/ホワイト企業分析も行っており随時公表しています。 当然ですが、この二社はブラック企業ではありません。
2社の役員報酬チェック!
ハウス食品グループ、ヱスビー食品の役員報酬は以下のようになっています。(社外取締役は含まない取締役のみ)
社内の競争に勝ち残って役員までいくと、ここまで給料がアップしていきます!(責任も重くなりますが。。。)
【役員報酬の比較 単位百万円 2014年度】
ハウス食品 グループ |
ヱスビー食品 |
|
支給人数 | 10 | 10 |
報酬の総額 | 274 | 255 |
基本報酬 | 214 | 255 |
ストックオプション | - | - |
賞与 | 60 | - |
退職慰労金等 | - | - |
数字には社外取締役、監査役等は含まれていません。
平均にすると、以下のようになります。
【取締役 報酬の比較】
- ハウス食品グループ : 2,740万円
- ヱスビー食品: 2,550万円
一人当たりの平均でみた取締役報酬でも、ハウス食品グループがわずかですがリードをしています。
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ハウス食品グループとヱスビー食品の社員の未来図比較
さて本題ですが、両社の平均像社員の給与情報、統計データから将来の生活を推計してみましょう。
公表されている両社の情報(有価証券報告書)や政府統計データをもとに作成したサンプル人物像を用いてお金の計算をしています。 ここでは、
- ハウス食品グループを代表して、ハウス食品グループ 四郎 (35歳)、
- ヱスビー食品を代表して、ヱスビー食品 四郎 (35歳)
を比較してみます。共に35歳、それぞれの企業に同期で入り、平均的なパフォーマンスをしている2人とします。
この記事で紹介しているハウス食品グループ 四郎(35歳)、ヱスビー食品 四郎(35歳)は、当お金に関する情報サイト「シミュライズ」が各種統計データなどをもとに作成したサンプル人物像です。
今回の企業シムラー(シミュライズの世界の住人)の人生データを参考にご覧ください。
- ハウス食品グループ 四郎((35歳)
- ヱスビー食品 四郎(35歳)
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それでは早速詳細を見てみましょう。 まずはハウス食品グループ 四郎さんのデータです。
ハウス食品グループ 四郎さんの貯蓄結果
給与(現在) | 675万円 |
資産65歳 | 2,925万円 |
資産85歳 | 1,157万円 |
次はヱスビー食品 四郎さんのデータです。
ヱスビー食品 四郎さんの貯蓄結果
給与(現在) | 506万円 |
資産65歳 | 1,792万円 |
資産85歳 | 840万円 |
両者ともにとても恵まれていますが、貯蓄の差異だけで 65歳までにハウス食品グループ 四郎さんの方が1,133万円多い結果となりました。
両者(社)の差異について
両者の貯蓄額だけでなく、支出の差についても見てみましょう。
子育て等を含め支出が膨らむ 35歳から55歳までの20年の間にできる貯蓄の差異は1,016万円ハウス食品グループ 四郎さんが多くなっています。
この間の支出の差も合計で 1,901万円 ハウス食品グループ 四郎の方が多くなっています。(年平均88万円)
給与面、支出面ともにハウス食品グループが有利で、
貯蓄額で高級輸入自動車 1台分ほど、
年間支出で家族で海外旅行年 2回分ほど
だけ、ハウス食品グループが多く稼げることになります。
(ここの支出を抑えれば、さらに貯蓄に回せるので、みなさんもシミュライズコアで試算してみてください。)
大きいのか、小さいのか、
賃金アップを検討する企業が増えていますが、これらのクロス企業間での分析も今後の優秀な人材確保のために必要です。
これらの金額の開きをみて、今後転職やキャリアアップの計画を考えていく必要がありそうです。
この結果は大きく変わる可能性もあります
両社とも恵まれた雇用環境ではありますが、今回はハウス食品グループに有利な結果となりました。
しかし実際の支出の個人差は大きく、性格や家族構成、環境、病気の有無、教育費のかかり方等たくさんの要因によってきまります。 これだけある差異も子供の教育費、病気のコスト等の個人差を加えると随分と変わってしまいます。
やはり使い方、貯め方、そして運用の仕方により、この差異をはるかに上回る額をセーブできたりします。
さあシミュライズでぜひご一緒に人生勉強していきましょう。
ぜひシミュライズコアであなたに似た人を探し、登録をして、分析を開始してみてください。
シミュライズのシステムではこのような比較画面をみることができます。登録することでさらにいろいろな情報が提供されます。
違う会社、違う職業、違う年齢、さまざまな面で分析ができます。
このサイトでいろいろな分析をご紹介しますので、ご自身のケースを試してみてください。
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また、企業シムラーの上記推計値は現時点のシミュレーション結果によるもので、読者の皆様が実際にシミュライズコアでご覧いただく際には、パラメータ等の変化により金額が多少異なってくることも想定されますのでご注意ください。