国産コンパクトカーのそれまでの常識を覆し、ワンランク上の存在感とクオリティで 「2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー」 に選ばれた「デミオ」を昨年、世に送り出したマツダ。 そのマツダから、待望の新型コンパクトSUV (スポーツ用多目的車) 「CX-3」が2/27に発売された。
CX-3をチェック
デミオをベースとしたコンパクトなクロスオーバーSUV。 年初の東京オートサロンで一般公開され話題となっていたこともあり、楽しみにしていた人も多いはず。
デミオと同じホイールベースながら、CX-3の方が全長が215㎜長く、幅が70㎜広く、車高が50㎜高い。
ベースグレードで16インチ、Touringになると18インチホイールとデミオと比べ大きくなったタイヤによって、より引き締まった力強い印象を受ける。 とても躍動感があり、スポーティーかつ、都会的ともいえるスタイリング。
内装もここ最近のマツダ車の流れを受け継ぎクールで質感も高い。
エンジンは、1.5リッター4気筒のクリーンディーゼル SKYACTIV-D 1.5 一種類のみ。
FF二輪駆動と4WDが用意され、それぞれ6速ATとMTが組み合わせられる。
エンジンの最高出力は105PSとデミオと一緒ながら、1,600-2,500回転で270Nm(27.5kg・m)とデミオを20Nm上回るトルクを発生。 車重はCX-3の方が100㎏程度重いが、パワフルで使い勝手の良いエンジンは走行性能に生きてくるはず。
スタイリッシュなデザイン、クラスを超えた質感とコンパクトSUVとしての走行性能、充実の安全装備、立体駐車場にも入る車高など取り回しの良さもあり、都会でも人気がでそうだ。
なお、クリーンディーゼル、SKYACTIV、その魅力、補助金などについては、こちらのデミオの記事をご覧ください。
【支出】マツダデミオは世界に誇れる新しい時代のワンクラス上のコンパクトカーだ! CX3にも大いに期待!
ライバル車と比較
人気の高まっているコンパクト・クロスオーバーSUV。 CX-3の国産のライバル車といえば、ホンダのヴェゼルと日産のジューク。 それぞれの四輪駆動車の中間モデルについて比較しておきたい。
【マツダ CX-3、日産 ジューク、ホンダ ヴェゼルの比較】
メーカー | マツダ | 日産 | ホンダ |
車名 | CX-3 | ジューク | ヴェゼル |
グレード名 | XD Touring | 16GT FOUR | HYBRID X 4WD |
ドア数 | 5 | 3 | 5 |
駆動方式 | 4WD | 4WD | 4WD |
トランスミッション | 6AT | CVT-M7 | 7AT(DCT) |
車両本体価格(税別、万円) | 261 | 241.5 | 243.8 |
全長(mm) | 4275 | 4135 | 4295 |
全幅(mm) | 1765 | 1765 | 1770 |
全高(mm) | 1550 | 1570 | 1605 |
ホイールベース(mm) | 2570 | 2530 | 2610 |
最低地上高(mm) | 160 | 170 | 170 |
最小回転半径(m) | 5.3 | 5.3 | 5.3 |
車両重量(kg) | 1330 | 1390 | 1370 |
乗車定員(名) | 5 | 5 | 5 |
気筒数配置 | 直4 | 直4 | 直4 |
総排気量(cc) | 1498 | 1618 | 1496 |
最高出力(ネット PS/rpm) | 105/4000 | 190/5600 | 132/6600 |
最大トルク(ネット kg・m/rpm) | 27.5/1600-2500 | 24.5/1600-5200 | 15.9/4600 |
使用燃料 | 軽油 | プレミアム ガソリン |
ハイブリッド (レギュラー) |
過給方式 | ターボ | ターボ | ― |
燃料タンク容量(リットル) | 44 | 50 | 40 |
燃費 ( JC08モード km/L) | 21.0 | 13.4 | 23.2 |
タイヤサイズ | 215/50R18 | 215/55R17 | 215/60R16 |
電動格納ドアミラー | ○ | ○ | ○ |
集中ドアロック | ○ | ○ | ○ |
ディスチャージヘッドランプ | LED | △ | LED |
フロントフォグランプ | ― | ○ | ○ |
リアワイパー | ○ | ○ | ○ |
アルミホイール | ○ | ○ | ○ |
標準装備エアコン | オート | オート | オート |
標準装備オーディオ | ラジオ | ラジオレス | ラジオレス |
標準装備エアバッグ | 運転席/助手席/サイド | 運転席/助手席 | 運転席/助手席/サイド |
ABS | ○ | ○ | ○ |
イモビライザー(盗難防止) | ○ | ○ | ○ |
CX-3がライバル車より20万円程度(車両本体価格)高いが、本グレードには下記の先進的な安全装備が標準搭載されており、価格差額分の納得感はあるといえる。
- ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)
約15km/h以上での走行時、リアバンパーの内側に設置したレーダーで隣車線上の側方および後方から接近する車両を検知すると、検知した側のドアミラーの鏡面に備えたインジケーターの点灯でドライバーに通知。その状態でウインカーを操作するとインジケーターの点滅と警報音で警告し、車線変更の中断を促す。また、後退時にはリア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)機能として作動。バックで出庫する際に左右から接近する車両を検知して警告し、安全確認をサポートする。
- アダプティブ・フロントライティング・システム(AFS)
ステアリングを切る角度と車速に応じてヘッドランプの向きを自動的にコントロールし、夜間のカーブや交差点などで進行方向を照射。ドライバーの安全走行をサポートする。
- スマート・シティ・ブレーキ・サポート[前進時](SCBS F)&AT誤発進抑制制御[前進時]
約4~30km/hでの低速走行中、フロントガラスに設置した、近距離を高精度で検知できる近赤外線レーザーレーダーで先行車を捉え、衝突の危険性を判断する。衝突の危険性が高い状況下でブレーキペダルを踏むと、ブレーキは即座に強い制動力を発揮。ドライバーがブレーキ操作などを行わなかった場合には、自動的にブレーキをかけて衝突回避をサポート、もしくは衝突による被害の低減を図る。さらに、AT誤発進抑制制御も搭載。約10km/h以下の徐行時や停車時、前方に障害物があるにも関わらず、アクセルが一定以上に踏み込まれた場合には、警報と同時にエンジン出力を抑えて急発進を抑制する。
燃費の比較
車名 | 燃費(km/L) | 使用燃料 |
CX-3 | 21.0 | 軽油 |
ジューク | 13.4 | ハイオク |
ヴェゼル | 23.2 | レギュラー |
年間の走行距離を10,000㎞として、先週時点の全国平均ガソリン・軽油価格(燃料単価)を使用して、それぞれの年間燃料コストを計算する。
車名 | 年間燃料使用量(L) | 燃料単価(円/L) | 年間燃料コスト(円) |
CX-3 | 476.2 | 117.9 | 56,143 |
ジューク | 746.3 | 148.7 | 110,970 |
ヴェゼル | 431.0 | 137.9 | 59,440 |
軽油の単価が安いことにより、クリーンディーゼルエンジンのCX-3がハイブリッド車のヴェゼルをわずかに押さえ、年間コストが一番低いことがわかる。 なんとジュークの半分ほどで済む計算だ。
加えて、CX-3のオプションで、減速エネルギー回生システム i-ELOOP を装備すると、更に燃費が1%ほどよくなる。
「i-ELOOP」は、クルマが減速する際に発生する運動エネルギーを瞬時に電気エネルギーに回生して大量に蓄え、適時に無駄なく利用できるシステム。大容量キャパシターに蓄えたエネルギーを、即座にエアコン、オーディオなどの消費電力に充てることができるため、装備品の発電に使うエンジン動力が少なくて済み、走りの性能と燃費の向上に貢献します。CX-3には、小型・軽量のシステムを採用。
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毎月の返済額はいくら?
マツダのホームページ上にて上記のグレード CX-3 XD Touring の購入見積もりを行ってみると、カンタンに下記のような計算ができる。
諸費用込で302万円ほどになる。
さらに、用意されているマツダの残価設定プランである、スカイプランのシミュレーションで、月々いくらの支払でCX-3に乗れるのか計算してみる。
3年後の残価を設定し、満期時に買い取ることもできれば、またローンを組み継続してCX-3に乗り続けることが可能。
また最終回支払額(残価額)のお支払いは、車両の引渡しで代える事が可能である。
注意しないといけないのは、車の使用状態が規定に定められた範囲内の場合に限るという条件だ。
定められた範囲以外だと、負担金が発生する。内外部に損傷があったり、走行距離が極端に多かったり、その使用状態はディーラーに詳細を確認しておこう。
これによると、
頭金0円、下取り車0円で計算すると、
最終の支払(残価)は1,345,000円
毎月の支払いは52,114円である。金利は2.9%となっている。
月々の金額がやや大きいという方は、
- 頭金を少し多めに入れる
- 金利の低い銀行の自動車ローンを検討する
- ローンの支払年数を長くする等
を検討する必要がある。
最後に
人気がかなり高まっているコンパクト クロスオーバーSUV。
トヨタもレクサスブランドで高級クロスオーバーSUVの Lexus 「NX」を昨年発売し、好調な受注を受けている。
そこでもう少し手の届きやすい価格帯のモデルの発売が待たれるわけだが、パリモーターショー2014に出品されたコンセプト
「TOYOTA C-HR Concept」の商品化がうわさされているのはうれしい。
全長4,350㎜、全幅1,850㎜、全高1,500㎜、ホイールベース2,640㎜ と公表されている。
シミュライズではひきつづき魅力のある車を追っていきたい。
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