【用語】ベア(ベースアップ)とは
ベースアップとは給与の基本給部分の昇給額、または率のことを言う。
大きく分けて、労働者の給料が増えるのは、
1.基本給の増加
2.一時金の増加
3.手当の増加
であるが、そのうちの基本給があがるには
1.ベースアップによるもの(基本給を労働者全般で一律アップする)
2.定期昇給によるもの(決まった期間で評価に基づき、個別にアップする)
のどちらかの要素になる。
ベアはインフレーションや企業の中長期的な業績動向により決定されるもので賃金交渉の核をなすものである。
ベア要求が労働組合の側から行われて、経営陣がそれに答える形で決定されていく。
アベノミクスでは政府が企業に依頼する、推奨することでベアを促進しているが、個別企業で業績や環境も異なるため、通常、企業や産業の判断に委ねられるべきものだが、官民一体となりデフレ脱却を図る試みとして現在(2015年度)のベア交渉は極めて珍しいものである。