小型・軽自動車に強みをもつ自動車メーカーの2社、ダイハツ工業とスズキ。
ダイハツ工業はトヨタ自動車を親会社にもつ、国内軽自動車首位のメーカー。 トヨタから自動車等の製造を委託されているとともに、OEM車(相手先ブランド生産車)を納入しています。 また、アジアなどの強化を進めています。
スズキは国内軽自動車2位のメーカーで、二輪車や船舶なども製造、販売しています。 アジアで伝統的に強く、インドでは四輪車の占有率が4割を越える他、欧州にも力を入れています。
今回は、この自動車メーカー2社の社員の人生がどのように違うのか、システムを使って見ていきたいと思います。
シミュライズでは統計データなどを使って企業のサンプル人物像(シミュライズでは「シムラー」と呼んでいます)を作成し、人生シミュレーションを行っています。 今回の企業シムラーの人生データはこちらのリンクからご覧ください。
さまざまな人物が登録されていますので、就職、転職や、あなたがお金について、人生について考える際にぜひお役立て下さい。 ユーザー登録をして気になるシムラーをフォローすることで、関連するニュースやシムラーの人生キャッシュフロー変化についてメールでお知らせが届きます。
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生涯給与と年齢ごとの推計年収をチェック!
会社の財務指標等はよく比較されますが、就職する学生や社員にとっての会社の評価はいつも公表されるとは限りません。
株主にとって、顧客にとって、社会にとって良い企業は、きっと従業員にも良い企業であるはずとシミュライズでは考えています。
まず両社の従業員の推計生涯給与をみてみましょう。
【推計生涯給与・年齢ごとの年収比較】
会社名 | ダイハツ工業 |
スズキ |
銘柄コード | 7262 | 7269 |
業種 | 輸送用機器 | 輸送用機器 |
生涯給与(億円) | 2.58 | 2.27 |
30歳給与(万円) | 569 | 500 |
35歳給与(万円) | 637 | 560 |
40歳給与(万円) | 706 | 621 |
平均年齢 | 37.1 | 38.5 |
平均給与(万円) | 664 | 602 |
(注1)生涯給与、各年齢給与は、公表平均データ・政府統計データを用いたシミュライズモデルによる平均社員の推計値
(注2)平均年齢、平均給与は企業による報告値
(注3)業種は東証の業種分類にシミュライズ独自の分類を加味したもの
推計された生涯給与は
- ダイハツ工業 : 2.58億円
- スズキ : 2.27億円
あくまでも2014年度の有価証券報告書データの平均給与等をもとにした推計です。
また、企業の評価の基軸はいろいろであり、シミュライズでは企業データの分析からいわゆるブラック/ホワイト企業分析も行っており随時公表しています。 当然ですが、この二社はブラック企業ではありません。
2社の役員報酬チェック!
ダイハツ工業、スズキの役員報酬は以下のようになっています。(社外取締役は含まない取締役のみ)
社内の競争に勝ち残って役員までいくと、ここまで給料がアップしていきます!(責任も重くなりますが。。。)
【役員報酬の比較 (取締役・執行役) 単位百万円 2014年度】
ダイハツ工業 |
スズキ |
|
支給人数 | 10 | 15 |
報酬の総額 | 576 | 654 |
基本報酬 | 305 | 477 |
賞与 | 185 | 177 |
ストックオプション | 85 | - |
数字には社外取締役、監査役等は含まれていません。
平均にすると、以下のようになります。
【取締役 報酬の比較】
- ダイハツ工業 : 5,760万円
- スズキ : 4,360万円
両社ともに非常に恵まれた金銭面の待遇です。 社員の生涯給与、一人あたりの平均値でみた取締役の報酬は、ダイハツ工業がリードしています。
今後の両社の業績次第で役員報酬、役員賞与の額も大きく変動すると思われます。
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ダイハツ工業とスズキの社員の未来図比較
さて本題ですが、両社の平均像社員の給与情報、統計データから将来の生活を推計してみましょう。
公表されている両社の情報(有価証券報告書)や政府統計データをもとに作成した人生モデルを使い、お金の計算をしています。 ここでは、
- ダイハツ工業を代表して、ダイハツ工業 四郎 (35歳)、
- スズキを代表して、スズキ 四郎 (35歳)
を比較してみます。
共に35歳、それぞれの企業に同期で入り、平均的なパフォーマンスをしている2人とします。
シミュライズでは企業のデータから創り出されたこうしたサンプル人格(シムラ―)を「企業シムラ―」と呼んでいます。 自分の将来を見て考えるシステム ”シミュライズコア” を用いていろいろ試せるようになっていますので、ぜひ、あなたの気になる会社やライバル企業を覗いてみてください。
シミュライズ・コアのそれぞれの企業シムラーの人生データはこちらになります。
今日はこの2社を比較してみましたが、違う年齢、他の上場会社、他の職種でもぜひトライしてみてください。
3,000社以上の上場会社のサンプル人口、数万人が登録されています。 就職、転職、キャリアアップ、独立いろいろなことを考えるベースとして活用していただければと思います。
それでは早速詳細を見てみましょう。 まずはダイハツ工業 四郎さんのデータです。
ダイハツ工業 四郎さんの貯蓄結果
給与(現在) | 637万円 |
資産65歳 | 3,042万円 |
資産85歳 | 1,713万円 |
次はスズキ 四郎さんのデータです。
スズキ 四郎さんの貯蓄結果
給与(現在) | 560万円 |
資産65歳 | 2,455万円 |
資産85歳1 | 1.491万円 |
両者ともにとても恵まれていますが、貯蓄の差異だけで 65歳までにダイハツ工業 四郎さんの方が587万円多い結果となりました。
両者(社)の差異について
両者の貯蓄額だけでなく、支出の差についても見てみましょう。
子育て等を含め支出が膨らむ 35歳から55歳までの20年の間にできる貯蓄の差異は514万円
この間の支出の差も合計で 810万円 ダイハツ工業 四郎の方が多くなっています。(年平均20万円)
給与面、支出面ともにダイハツ工業が有利で、
貯蓄額で高級自動車1台分、
年間支出で家族で国内旅行1回分
だけ、ダイハツ工業が多く稼げることになります。
(ここの支出を抑えれば、さらに貯蓄に回せるので、みなさんもシミュライズコアで試算してみてください。)
大きいのか、小さいのか、
賃金アップを検討する企業が増えていますが、これらのクロス企業間での分析も今後の優秀な人材確保のために必要です。
これらの金額の開きをみて、今後転職やキャリアアップの計画を考えていく必要がありそうです。
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しかしこの差は大きく変えられます
両社とも恵まれた雇用環境ではありますが、今回はダイハツ工業に有利な結果となりました。
しかし実際の支出の個人差は大きく、性格や家族構成、環境、病気の有無、教育費のかかり方等たくさんの要因によってきまります。 これだけある差異も子供の教育費、病気のコスト等の個人差を加えると随分と変わってしまいます。
やはり使い方、貯め方、そして運用の仕方により、この差異をはるかに上回る額をセーブできたりします。
さあシミュライズでぜひご一緒に人生勉強していきましょう。
ぜひシミュライズコアであなたに似た人を探し、登録をして、分析を開始してみてください。
シミュライズのシステムではこのような比較画面をみることができます。ログイン登録することでさらにいろいろな情報が提供されます。
違う会社、違う職業、違う年齢、さまざまな面で分析ができます。
このサイトでいろいろな分析をご紹介しますので、ご自身のケースを試してみてください。
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