【運用】FX:シカゴ投機筋のポジション動向(1/6時点)-ユーロ、英ポンドなどさらにショート増大。ユーロ1.17台、英ポンド1.50台をつける。
全米先物取引委員会(CFTC)により週末公表の、シカゴ通貨先物市場における1/6時点の投機筋ポジション動向。
米雇用統計前のポジション調整か、円のネットショートは若干減少。 週末発表の米国雇用統計は強弱入り混じる結果。 円金利も史上最低水準で円安バイアスは続くが、不安定な原油相場もやや気がかりなところです。 その他の主要通貨の対米ドルショートポジションは増大。 債務問題の懸念も広がるユーロは売られ、EUR/USD為替レートは一時1.17台をつけています。 英ポンドも下げが加速し、GBP/USD為替レートが1.50台へ。
今年に入ってからの主要通貨の投機筋ネットポジション(対ドル)の動きをグラフ化しています。
(注1)CFTC公表データをもとにシミュライズまとめ
このたびNY時間に公表されているポジションは、先週火曜日時点(1/6)のものであることをご注意の上、ご覧ください。
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現状のネットポジション、過去1週間の変化、1ヶ月の変化をまとめています。
各通貨(対ドル)の投機筋ネットポジション(枚)
通貨 | 2015/1/6 ネットポジション |
1週間変化 | 1ヶ月変化 |
JPY | -90,083 | 6,236 | 14,053 |
EUR | -161,040 | -8,821 | -24,128 |
GBP | -25,570 | -6,268 | -1,968 |
AUD | -48,652 | -7,955 | -3,639 |
NZD | -907 | 939 | 1,388 |
CHF | -24,171 | -7,626 | -2,074 |
CAD | -17,087 | -3,054 | -2,725 |
一週間の主な動き:
- 円のネットショートは若干減少。 年末年始を通過したのち、米雇用時計前のポジション調整的な動きだったか。USD/JPY為替レートも118円~120円程度で揉み合いが継続。 週末発表の米国雇用統計では、非農業部門の雇用者数の伸びは25万人超と強かったものの、1時間あたりの賃金は減少し、強弱入り混じる結果。円の10年物長期金利は0.3%を切る史上最低水準で推移し円安バイアスは続くが、まだ不安定な原油価格の動向も気になるところです。
(下記、USD/JPYネットポジションと為替レートの推移をご参照ください。 )
- ユーロはさらにネットショートが増加、徐々にこれまでの最大水準に近づく。 欧州にて債務問題の懸念が再び広がり、EUR/USD為替レート下落がつづく。 週末にかけて一時1.17台半ばをつけています。
(下記、EUR/USDネットポジションと為替レートの推移をご参照ください。 )
- 英ポンドもさらにショートが増大。 GBP/USD為替レートも下げが加速し、一時 1.50台をつけています。
- 豪ドル、カナダドル、スイスフランもネットショート増加。
(下記、GBP/USDおよびAUD/USDネットポジションと為替レートの推移をご参照ください。 )
【円、ユーロ、豪ドル、英ポンドの対米ドルネットポジションと為替レート推移(2012年1月~)】
(注)CFTC公表データをもとにシミュライズまとめ
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