前回記事にて、3Dプリンタの概要や使用感などをご説明しました。今回は、3Dプリンタを使って、独自にデザインした造形物(オリジナルグッズ)の作成にチャレンジしてみます。 前回同様に、3Dプリンタとロボットに精通したタケロボ(株)さんの協力を得て、3Dプリンタによるオリジナルグッズを作成し、そのプロセスなどについてお伝えしたいと思います。
前回記事:
【家電】最近話題の3Dプリンタ。実際にどのくらい使えるのだろうか?
準備するもの
前回は造形する三次元データをダウンロードサイトから入手し、造形(プリント)しましたが、今回はオリジナルグッズを作成するため、その三次元データを自分で作成します。
三次元データは、従来は高度な三次元CADソフトウェアを用いて作成しますが、最近は、比較的簡単に三次元データが作成できるソフトウェアも出てきており、その代表的なものとして、123D DesignやShade 3Dがあげられます。
今回は123D Designを使って、造形する三次元データを作成してみます。 なお、123D Designは無償版(多機能な有償版もあり)が提供されており、Autodesk123D公式ウェブサイト※からダウンロードして使うことができます。
※現在リンク切れにつき代替製品はこちらになります。
※123dApp.Comに何が起きたのか?(英語)「https://makerindustry.com/123dapp/」
三次元データの作成
123D Designによる三次元データの作成は、四角形(三次元の場合は直方体)や円(三次元の場合は球体)などの基本図形を組み合わせたり、削ったり、引っ張ったりして、思い描く図形(三次元データ)を描いていくこととなります。
実際に123D Designを用いて、三次元データを作成する過程をご覧頂きましょう。シミュライズのフクロウのキャラクターを作成してみます。
② しっぽの部分を付け加えます。
③ ハート型を作り、原型からそのハート型を削ることで顔の部分を作成します。
⑤ 顔の下の毛並を付けます。(立体感がわかりやすい図も添付します)
⑦ 最後にストラップにするための穴を空けて完成です。
プリント (造形)してみよう
作成したシミュライズのフクロウキャラクターを3Dプリンタで出力してみましょう。出力の方法は、前回の3Dプリンタの紹介でご説明した通りです。
・ シミュライズのフクロウ
世界に1つだけのシミュライズのフクロウキャラクターのストラップが完成しました。いかがでしょうか。3Dプリンタなので、表面は少し粗いものの、立体感があり味わい深いものが出来たと思います。
他にもオリジナル作品を作ってみたので、ご紹介したいと思います。
(※)このロボットが動いている映像は、タケロボ社のホームページの紹介映像でご覧いただます。
2回にわたり、3Dプリンタに関する紹介、説明をしてきましたが、3Dプリンタ自体の操作もオリジナル造形データの作成も、そんなに難しくはないと思います。自分で思い通りにデザインして作成したグッズには、愛着もわいてくるように感じます。ご興味のある方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
3Dプリンタを購入する前に試してみたいとか、3Dプリンタは必要ないが、オリジナルの造形物を作成してみたいという方には、三次元データ(stlファイル)を持ち込むと、印刷してくれるお店やサイトもあります。こうしたお店やサイトも増えてきていますので、ネットで検索するとたくさん出てきます。
皆さん、ぜひ3Dプリンタの世界に触れてみてください!