マツダは今年非常に目立った車ではなかったか?
メタリックなレッドに彩られたマツダの車種を目にすることが多かった気がする一年だ。
「アクセラ」や進化した「ロードスター」の発表。
そしてなんといっても「デミオ」が「カーオブザイヤー2014年」に選ばれたのも納得だ。
デミオを見る
ソウルレッドプレミアムメタリックが一番この車に似合う。マツダ車は全部この色を基本に開発したかのように、この強烈な赤がオーナーのこころを駆り立てる。
カーオブザイヤーの授賞理由は
「国産コンパクトカーの常識を打ち破るデザインとクオリティ、そしてテクノロジーをリーズナブルな価格で実現したこと。
低燃費技術を追求するなかで、新しい選択肢として小型クリーンディーゼルを採用する一方、MTモデルをリリースするなど多彩なニーズに配慮している点も好印象で、軽快なフットワークと相まってクルマの楽しさを再認識させてくれた。
独自の魅力にあふれ、日本から世界に向けてアピールできる実力を持ったコンパクトカーである。」
そう世界に向けたアピール車という点でいままでの小型車とは違うのかもしれない。 こんな車を作れるのは、ヨーロッパを良く知っているマツダの強みかもしれない。
時代は確実にエコ、小型、楽しさ、リーズナブルな価格のものを求めている。
デミオは値段に対して、内装の充実度、ディーゼルの驚きの加速、コンパクトでいながら最新の安全性オプションもつけることが可能、と
贅沢な装備でみなを驚かしてくれる。
いままでにはないこのクラスでの安全性能、ハイテク装備がそろっている。(オプションで選択が可能)
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デミオの価格
デミオ価格帯は非常に安く、最高級モデルでもXD Touring L Package4WDでも 2,192,400円だ。
主要なグレードのメーカー希望小売価格をリストしてみた。
【デミオの価格帯】
グレード | エンジン | 駆動 | メーカー希望小売価格 |
XD | ディーゼル | 2WD | 1,782,000 |
XD | ディーゼル | 4WD | 1,976,400 |
XD Touring | ディーゼル | 2WD | 1,944,000 |
XD Touring | ディーゼル | 4WD | 2,138,400 |
XD Touring L Package | ディーゼル | 2WD | 1,998,000 |
XD Touring L Package | ディーゼル | 4WD | 2,192,400 |
13C | ガソリン | 2WD | 1,350,000 |
14C | ガソリン | 4WD | 1,544,400 |
13S | ガソリン | 2WD | 1,458,000 |
14S | ガソリン | 4WD | 1,652,400 |
13S L Package | ガソリン | 2WD | 1,717,200 |
14S L Package | ガソリン | 4WD | 1,911,600 |
XD Touring L Packageの簡単見積もりで、金額を見てみた。
ホームページ上で簡単にシミュレーションができ、ほぼ正確な金額が計算できる。
メーカーオプションは贅沢に選んでみた。(183、600円) オプションの中で興味深いのは
- セーフティーパッケージ
- i-ELOOP
の2つだ。
セーフティーパッケージでは
- ブラインド・スポット・モニタリング(BSM) : ブラインドスポットモニタリングシステムは15km/h以上で作動を開始し、車線変更
時などに後方や側方の死角エリアから接近する車両を検知して知らせ、安全確認をサポー ト。車両が接近中にドライバーがウインカーを操作すると、ドアミラー内のインジケータ ーとブザーで危険を警告します。また、後退時に接近する車両を検知して警告するリア・ クロス・トラフィック・アラート機能も採用しています。
- ハイビーム・コントロール・システム(HBC) : 対向車や先行車を検知し、ヘッドランプのハイビーム・ロービームを自動で切り替える夜間走行中のドライバー認知支援機能です。
- 車線逸脱警報システム(LDWS) : LDWS(車線逸脱警報システム)は、道路上の車線を感知し、車両が車線を逸脱することを予測してドライバーに警告するシステムです。
といった近頃聞く最新の安全技術がオプションで選択できる。一昔前は高級車のみにオプション選択可能とかであったのに、小型車も質が問われるようになってきている。特にLDWSは死亡事故につながる居眠り運転や不注意の事故を避けることができるかもしれない重要な機能だ。残念ながら、FOW(前方衝突警報)は、搭載できないようだ。
FOW : ミリ波レーダーを使い、先行車や障害物との距離を計算し、衝突の可能性がある状態まで接近した場合には、警報とディスプレイの表示で、ドライバーに衝突の危険性を知らせ、ブレーキ操作を促すシステムです。
i-ELOOPは減速エネルギー回生システムは、走行中の自動車が減速時に捨てていた運動エネルギーの一部を電気として回収(発電)し、再利用できるように蓄電するシステムです。
エネルギー回生により蓄えられた電気は、エアコンやヘッドライト、オーディオなどの電装部品の電力として用いられ、これまで発電のために消費していた燃料を節減することができます。
F1の放送でよく見たあの技術がもう小型車に使われている
クリーンディーゼル車とは?
燃費のよさやCO2(二酸化炭素)排出量の少なさ、低・中速域の力強い走りなど、ディーゼルエンジンの長所を最大限に生かしながら、いつでもどこでも誰もが快適な走りを楽しめるマツダの新世代クリーンディーゼルエンジン、SKYACTIV-D。
目指したのは、コンパクトカーならではの軽快さを存分に楽しめて、驚くほど低燃費で、乗る人の毎日を笑顔にできる、これまでにない小さなディーゼルエンジンです。
【SKYACTIV-D】
従来のディーゼル車といえば、黒煙を出しながら走り、騒音も大きいといったイメージから、「環境に悪い」というイメージが大きいでしょう。 (なぜか日本では昔からディーゼルは良くないイメージですよね。。。)
さらに、新しい燃料噴射システムである「コモンレールシステム」によって、排気ガスや騒音などの従来のデメリットが克服され、新たにクリーンディーゼルとして生まれ変わり、環境保護に敏感な欧州ではエコカーとして普及が急速に進んでいます。
日本でも、CO2削減の観点から、クリーンディーゼルは次世代自動車の一つとして認定されており、購入できる車種も徐々に増え、今後の普及拡大が期待されています。
【日本で買えるクリーンディーゼル車】
- ベンツ E350 BlueTEC AVANGARDE(セダン/ステーションワゴン)
- ベンツ ML350 BlueTEC 4MATIC
- 日産 エクストレイル20GT
- 三菱 パジェロ
- 三菱 デリカ D:5
- マツダ CX-5 SKYACTIV-D
- マツダ アテンザ
- BMW X5 xDrive35d BluePeformance
- BMW X3 BluePerformance
- BMW 523d BluePerfomance
- BMW 320d Blue Performance
- アルピナ D5
クリーンディーゼル車の魅力
■ クリーン・・・ 粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOX)などの排出量が少ないクリーンディーゼル車は「ポスト新長期規制(※)」という排出ガス規制の基準に適応したエコカーです。 ディーゼルの排出ガスが黒煙をあげていた時代は終わりました。
■ パワフル(これも意外?)・・・クリーンディーゼル車の力強いトルクは、どんなシチュエーションでも思いのままに加速することができ、ドライビングの楽しさを実感できます。また、力強さに加えて静かでスムーズな走行感は、ストレスのない長距離ドライブを提供します。
■ エコノミー・・・クリーンディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比較して約30%燃費が良く、さらに安価な軽油を燃料とすることで、走行コストを節約することができます。
また、自動車取得税、重量税の免税や、クリーンディーゼル自動車導入費補助金など、さまざまな優遇を受けることができます。
補助金・支援政策等
日本で環境性能に優れた車と言うと、ハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車(トヨタの燃料電池車MIRAIは近日発売予定)が挙げられることが多いですが、電気自動車や燃料電池車が本格的に普及するまでには、まだ時間がかかりそうです。
そのため、クリーンディーゼル車の普及は今すぐできるCO2削減策のひとつとして注目されています(燃費性能に優れるディーゼルエンジンは従来のガソリン車と比較してCO2排出量が30%程少ないと言われています)。
環境性能に優れたクリーンディーゼル車の普及を促進するため、国による補助金や減税をはじめ、自治体による補助金など、クリーンディーゼル車を購入する際に利用できるさまざまな優遇制度があります。
現在、
マツダデミオは取得税、重量税は免税、クリーンディーゼル補助金対象になっています。
【要注意!!】
●補助金の申請が予算枠を超過する場合の受付期間は、別途定める終了日までとなります。
●補助金の支給を受けるためには、原則として、対象車両を4年間保有することが義務付けられます。
【車種ごとのの補助金交付上限額】 他の車種はこちらからダウンロード(26年度版)
これを見るとマツダデミオXDはグレードによって1万円から5万円を上限として補助金が交付される。
上記の見積もりで自動車取得税・自動車重量税が0になっているのを 確認しよう。
毎月の返済額はいくら?
上記のグレードXD Touring L Packageで
マツダスカイプランを利用して購入をしてみると、いくらの支払いになるかやってみた。
スカイプランとは一般的には残価設定プランと呼ばれている。
3年後の残価を設定し、満期時に買い取ることもできれば、またローンを組み継続してデミオに乗り続けることが可能。
また最終回支払額(残価額)のお支払いは、車両の引渡しで代える事が可能である。
注意しないといけないのは、車の使用状態が規定に定められた範囲内の場合に限るという条件だ。
定められた範囲以外だと、負担金が発生する。内外部に損傷があったり、走行距離が極端に多かったり、その使用状態はディーラーに詳細を確認しておこう。
【スカイプランの例 2014年12月見積もり】
これによると、
頭金0円、下取り車0円で計算すると、
最終の支払(残価)は1,095,000円
毎月の支払いは45,011円である。金利は2.9%となっている。
月々の金額がやや大きいという方は、
- 頭金を少し多めに入れる
- 金利の低い銀行の自動車ローンを検討する
- ローンの支払年数を長くする等
を検討する必要がある。
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軽油とガソリンの違い
このデミオの燃費についても少し見ておこう。
種類 | 燃費 | i-ELOOP装着時 |
2WD(FF) AT車 | 26.4 | 【26.6】 |
2WD(FF) MT車 | 30.0 | - |
4WD AT車 | 22.8 | 【23.0】 |
「i-ELOOP」は、クルマが減速する際に発生する運動エネルギーを瞬時に電気エネルギーに回生して大量に蓄え、適時に無駄なく利用できるシステム。
このデミオXDの燃費は当然上記のように非常に良い。これは軽油での燃費である。
ガソリン車としても悪い燃費ではないが、ガソリンと、軽油の値段はどれくらい違うかを見ておきましょう。
2014年12月10日の発表によると、このところどんどん燃料は価格が下がってきている。
(レギュラーガソリン)
155.3円/㍑
・前週の157.4円と比べ▲2.1円値下がり (21週連続の値下げ)
(軽油)
134.9円/㍑
・前週の136.8円と比べ▲1.9円値下がり (21週連続の値下げ)
燃費を20km/Lと仮定して、1日40kmで毎日走るとすると、
ガソリン車 2L/日*31日*12か月*155.3円=115,543円/年
ディーゼル車 2L /日*31日*12か月*134.9円=100,365円/年
その差は15,178円/年となり1月でも1000円以上も差が出るのである。
最後に
このデミオのシャーシをベースにした新型コンパクトクロスオーバーSUV、CX3が来春に発売されるといわれている。
CX5が人気を博したが、小型なデミオの兄貴分SUVが登場するのはかなり魅力的である。
少し待ってこちらにするのも、我慢強いあなたには向いているかも。
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