【運用】GPIFの26年度第2四半期運用収益率は2.87%のプラス 国内債券割合は50%を割る
年金積立金管理運用独立行政法人が25日に26年度第2四半期の運用成績の発表を行った。(7-9月)
- 収益率がプラス2.87%
- 収益額は3兆6223億円
これにより
- 運用遺産額は130兆8846億円
- 運用開始から累積41兆2860億円の利益額となった。
国内株式・外国株式・外国債券が5%以上の期間利益率となった。
同じ時期の市場条件を見てみよう。
- 日経225インデクス 15,162.10 ⇒ 16,173.52 (6.76%上昇)
- ダウジョーンズ工業指数 16826.60 ⇒ 17042.90 (1.26%上昇)
- 為替レート ドル円 101.3 ⇒ 109.45 (8.15円安)
- 10年国債利回り 0.564% ⇒ 0.522%(0.042%低下)
- 10年米国債利回り2.53% ⇒ 2.52%(0.01%低下)
株式は日米とも好調、長期金利は大きく動かず、ドル円が8円以上の円安進行が見れれた。
過去の運用推移
23年度から25年度までは連続でプラスのリターンをキープしており、26年度もこれまで4.67%と好調なパフォーマンスを記録している。
これもアベノミクスの大きな恩恵であろう。
【運用実績推移】
年度 | 収益額(億円) | 収益率 |
13年度 | -5,874 | -1.80% |
14年度 | -24,530 | -5.36% |
15年度 | 48,916 | 8.40% |
16年度 | 26,127 | 3.39% |
17年度 | 89,619 | 9.88% |
18年度 | 39,445 | 3.70% |
19年度 | -55,178 | -4.59% |
20年度 | -93,481 | -7.57% |
21年度 | 91,850 | 7.91% |
22年度 | -2,999 | -0.25% |
23年度 | 26,092 | 2.32% |
24年度 | 112,222 | 10.23% |
25年度 | 102,207 | 8.64% |
26年度(第1~2四半期) | 58,445 | 4.67% |
独法成立後 (18~26年度第2四半期) |
278,603 | 2.78% |
自主運用開始後 (13~26年度第2四半期) |
412,860 | 2.76% |
ポートフォリオの変化
25年末から26年第2四半期末の変化を見てみよう。
年度 | 25年 | 26年Q2 | 変化 |
国内債券 | 55.43% | 49.61% | -5.82% |
国内株式 | 16.47% | 18.23% | 1.76% |
外国債券 | 11.06% | 12.14% | 1.08% |
外国株式 | 15.59% | 17.41% | 1.82% |
短期資産 | 1.46% | 2.62% | 1.16% |
国内債券は5.82%以上の減少で、金額にして5兆2,314億円以上の減少となり、49.61%と50%を下回った。
その他の資産は増加し、国内株式が1.76%増加、金額にして3兆169億円の増加となっている。外国株式は3兆502億円の増加となっている。
実際の売買も発生しているものの、ポートフォリオ自体の価値上昇分もあるので、内外の株式の増加額は6兆を超えた。