【人生設計】【支出】ある日息子が夕食の時に呟いた。「父さん、僕、錦織選手のように米国のテニススクールに行きたい。世界を知りたいんだ！」って、どき！（続き）

テレビで英語を上手に話すテニスの錦織選手をみていた13歳の一人息子に、アメリカへのテニス留学を真剣に考えてみたいと言われてしまったシムラー 篠崎悟（40歳、メーカー勤務、年収850万円）さん。

親として息子の夢を叶えてあげたいと、節約してどこまで何ができるかシミュライズでシミュレーションをしてみました。

前回記事：
【支出】ある日息子が夕食の時に呟いた。「父さん、僕、錦織選手のように米国のテニススクールに行きたい。世界を知りたいんだ！」って、どき！

人生設計シミュレーション－テニス留学、大学まで10年間の場合
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人生設計シミュレーション－テニス留学、大学まで10年間の場合

米国フロリダ州の「IMGアカデミー」のフルタイムの学生-競技者パッケージ（STUDENT-ATHLETE TUITION PKG）の費用は、大学までの10年間、年間約950万円の教育費　（学費、その他費用、お小遣い）

シムラー篠崎さんの給与などは以下のとおりです。

年収850万円
妻、貴理子さんも働き、年収200万円
貯蓄は2,000万円
退職金想定 2,600万円

子供の留学にあたり、以下のようなかなり節約した生活を送るとします。

賃貸暮らしで年間130万円の費用（月約11万円）
住宅、教育費を除く生活費が月約23万円
自動車は税・諸費用込で150万円を10年毎に買替
親の渡米費用等で年間50万程度

【篠崎さんの人生シミュレーション－10年間のテニス留学の場合】

相当な節約生活によって、65歳時点の貯蓄額 2,771万円、85歳時点の貯蓄額 509万円と何とか老後までお金は回る結果です。ただし、留学10年目の49歳時点での貯蓄額はマイナス3,700万円と、一時的に大幅な負債となってしまいます。

息子の祖父母が相応資産家などでない限り、現実的にこのような金額の借入をすることは難しく、残念ながら厳しい状況と言わざる得ません。

人生設計シミュレーション－テニス留学、高校まで6年間の場合

では、息子のテニス留学を高校生までの6年間と考えた場合はどうでしょうか。
この場合は、年間950万円の留学費用が6年間必要になります。

さらに、上記10年の場合の生活費の節約の前提がかなり厳しいことから、月5万円増額し以下のように変更します。

住宅、教育費を除く生活費が月約28万円
（増額分の一部を住居費に回すことも可）

【篠崎さんの人生シミュレーション－6年間のテニス留学の場合】

この場合、65歳時点の貯蓄額 5,075万円、85歳時点の貯蓄額 1,891万円となります。
一時的な貯蓄額のマイナスは、6年目の45歳時のマイナス1,800万円です。

こちらでも一時的なマイナス状態に陥りますが、たとえば下記のような民間の教育ローンで無担保で500万円借入、さらに、息子の祖父母からの教育資金の一括贈与、あるいは、場合によっては借入などを利用し、十分対応が検討できる範囲内と言えるでしょう。

教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置について

教育資金の一括贈与については、1,500万円までの範囲内で高齢者が子や孫に対して教育資金の一括贈与をする際の贈与税を非課税とする措置が2015年12月31日までの時限措置で始まっています。各金融機関によっても積極的にプロモーションされています。詳しくは以下の記事をご覧ください。

【相続】【税金】相続税と合わせて改正される贈与税については、何が変わるの？教育資金の一括贈与って得なの？

息子の夢のため、祖父母も協力してくる可能性大ともいえます！

教育（留学）ローンの例

教育ローンの中には、資金使途を国内の学校・大学など限っているものもあるので、確認が大切です。
今回のようなケースで利用でき得るものの例として、埼玉県に在住の場合、海外の高校・大学などへの留学に使える以下のような提携留学ローンがあります。
「埼玉県・埼玉りそな銀行・武蔵野銀行・埼玉縣信用金庫提携留学ローン」

最大500万円を変動金利で、現在は年2.3％です。詳しくは上記リンクをご確認ください。