就職もインターネットを使って就職活動をする時代。モバイル機器なしに就職戦線を戦うのはきつい時代である。
インターネットを使えば、一挙に数十社の資料を取り寄せることができ、簡単に説明会の申込みも可能だ。
昔に比べると軽い気持ちで会社訪問ができ、確かに企業側としては就職にかかる手間やコストは上昇している。
ドワンゴが魅力的な企業である、就職人気先であることで、3000円を払っても多くの学生がトライしたい気持ちをもっていることは驚きである。
昨年のドワンゴの受験料総収入は1,656,400円ということから、受験料2525円で割ると、なんと656人の学生が申し込みを行ったことになる。
さんざん広告しても採用のできない中小企業の社長にはなんともうらやましいことである。
ドワンゴの就職受験料
ドワンゴのホームページでは以下のように受験料について記載されている。
「これまでの「受験料制度」では、「ニコニコ動画」にちなんで2,525円の受験料を徴収しておりましたが、
「2016年度 受験料制度」では、1次試験である書類選考までに実際にかかる費用として算定した金額(約6,000円)を当社と受験生で半分ずつ負担することとし、2016年度より3,000円を受験料として徴収いたします。
また、徴収した受験料の寄付はおこないません。
尚、2015年度に徴収した受験料の総額は1,656,400円 となりましたが、当初予定しておりました「独立行政法人 日本学生支援機構」に対する本受験料の寄付についても、行政指導を受けたことに基づいて当機構と協議した結果、中止することといたします」
来年から3000円へ前年の2525円から475円もの値上げとなっている。
対象者のところで首都圏エリア以外の在住の方は受験料の支払いはないようです。
遠くからくる学生はそれなりに真剣で、交通費もあり、負担が重いためなのだろう。
今年の募集要項は以下のようになっています。
【エントリー開始期間】
2014年12月1日 ~
【対象者】
・2015年4月1日~2016年3月31日の期間に4年制大学・短期大学・大学院・高専・専門学校を卒業・修了予定の方
・首都圏(1都3県 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の方
※上記エリア以外に在住の方は受験料の支払いは発生いたしません。
【金 額】
3,000円
プレエントリー後、選考にエントリーする際に受験料の支払が発生いたします。
ドワンゴの採用内容
ドワンゴの採用について、初任給をみてみると、
エンジニアについての募集を行っている、
- サービス / プラットフォーム企画・開発
- ウェブアプリケーション / スマートフォンアプリケーション企画・開発
- インフラ / ネットワークシステムの設計・選定・構築・運用
- 社内業務システム開発(コンテンツ管理システム・売上計上システムなど)
技術者を中心にハイスペックな人材を募集しているようだ。
【2015年4月初任給(予定)】
院了 …月給300,000円~750,000円
大卒 …月給280,000円~750,000円
専門卒・高専卒・短大卒 …月給260,000円~750,000円
L技術力に応じて、上記範囲で個別に対応します。
この条件を見てみると、大卒で28万円というのはかなり高めである。 実際に就職できれば3000円はすぐに取り返せる。
しかし、同じような新興企業で人気の会社の大卒の初任給を見てみると、
- ディー・エヌ・エー(DeNA):38.7万円
- グリー:35.0万円
- サイバーエージェント:34.0万円
- 楽天:30.0万円
- クックパッド:30.0万円
- ドワンゴ:28.0万円
- ミクシィ:28.0万円
- カカクコム:22.3万円
かならずしも上位にはいない。優秀な人材を惹きつけるためにドワンゴの28万円も最高とは言えない。
3000円は掛け持ちや、滑り止め等にされるリスクを避けるためでもあるが、このように新卒の初任給の高さを見ると、3000円にそれほどの
優秀な人材のために効果があるとは思えないが、冷やかしや記念受験のような申込を排除するという意味では効果が高いのかもしれない。
他社は受験料について追従する動きはまだ見られていない。
カドカワドワンゴのシムラ―は
企業シムラ―をチェック!
65歳で9,413万円はかなりよいレベルですね。