【運用】米国株、円ベース投資のすすめ 中長期の円安ドル高の進行と米国景気の拡大をつかめ
シミュライズでは米国株投資の動向をフォローするために、円ベースでの主要米国株への投資のパフォーマンスを追いかけている。
米国金利の上昇を期待して円安の進行が速度を増していて、今日は昨日対比1円以上の円安水準、108円台半ばで取引されている。 日銀も円安を容認する態度を示しており、今後どこまで円安が進むかを注視する必要がある。
また一方で、日本に比べ米国景気は回復過程に入っている。すでに高値圏に入っている銘柄も多いが、まだまだ上昇中の銘柄も多い。
以下がシミュライズでモニターしているバスケットであるが、全部で9つ、45銘柄を追いかけている。
2つのファクター ドル円と米国株
2つのファクターは、ドル円為替レートと米国株高である。ご存知のように米国金利の引き上げ自体は間違いなく、時期がいつになるかを市場は注目している。日本では景気刺激のためのさらなる緩和策が噂され始めた。
従って、米国金利>日本円金利の状態はしばらく続き、その差は開いていく傾向にありそう。となると、円安はかなりの確度を持って進行すると思われる。
かつ米国経済は景気回復では日本経済の先を行っており、株については半年ほど先のさらなる景気回復を織り込みつつ上昇している。
日本株も上昇し、16,000円台にのせてきてはいるものの、不安定な動きを続けており、今日のソニーのような不安な動きも見られる中、米国株&円ベースでしばらく様子を見るのも一案である。
米国株を取引するには、多くの証券会社で取扱いがあるが、
等個人向けのネット証券でも取り扱っている。
上は取扱い米国個別銘柄数(9月18日現在)を掲載しているが、銘柄数ではマネックスがリード。
米国株インデクスの概況
それではシミュライズの米国株インデクス(円建て)を見てみよう。
【今日のUSバスケットパフォーマンス】
ID | 名称 | 2014/9/17 | 前日 | 前日比 |
20001 | US新テク | 114.47 | 113.34 | 1.13 |
20002 | US旧テク | 110.42 | 109.22 | 1.20 |
20003 | US大企業 | 109.70 | 108.41 | 1.29 |
20004 | USバイオ | 116.85 | 115.46 | 1.39 |
20005 | US不動産 | 108.71 | 106.13 | 2.58 |
20006 | US新エネ | 101.71 | 99.92 | 1.79 |
20007 | USロボット | 101.36 | 99.30 | 2.06 |
20008 | USファイナンス | 110.76 | 109.06 | 1.70 |
20009 | US食品 | 105.34 | 104.68 | 0.66 |
20010 | 全体 | 108.81 | 107.28 | 1.53 |
8月から開始したモニタリングでは、US新テク、USバイオ等が15%以上の上昇、その他も平均で8%以上の上昇となっている。
このパフォーマンスは円ベースのパフォーマンスであり、米国株自体の価値の増減と、ドル円レートの増減でパフォーマンスは変化する。
円安も進行しており、株高と円安の2つのファクターがプラスにいま働いている。
【米国バスケットパフォーマンス】
上記のように全体的に上昇トレンドが観察される。
【バスケットパフォーマンスとドル円レート】
米国バスケットのパフォーマンスは既述のとおり、ドル円レート(青)と米国株(黄)の2つのファクターできまる。
これを見るとわかるように米国株自体のパフォーマンスは3%程度のリターンだが、ドル円が102円近辺から108円以上まで円安が進行しているため、インデクス(赤)は8%以上のパフォーマンスになっている。
【米国テクノロジーバスケットのパフォーマンス】
米国バスケットの一つである、新テクノロジーバスケットを見てみる。このバスケット内の米国を今代表するテクノロジー、新ビジネス会社群は上記のように大きく上昇。
ヤフー、ツイッターが20%を超える高パフォーマンスを示している。