【収入】生涯給与ランキング2014 精密機器－オリンパス、セイコーH、トプコンが増益に伴い給与大幅アップ

2014/7/28

2021/08/19

上場企業の２０１４年３月末の決算情報を用いた、主要業種の生涯給与ランキング・アップデート。今回は、アベノミクスによるデフレ脱却から大幅増収企業も見られる精密機器業界です。

ランキング上位10社を見てみたいと思います。それ以下は今後各業種の集計が終わり次第データセンターに掲載されます。

2014生涯給与ランキング—精密機器（上位10社）

順位	銘柄コード	会社名	生涯給与（億円）	前年変化	40歳給与 (万円）	平均年齢	平均給与 (万円）
1	7733	オリンパス	2.86	8.1%	783	42.8	826
2	8050	セイコーホールディングス	2.66	8.7%	727	44.4	785
3	7732	トプコン	2.61	6.1%	715	42.4	750
4	7741	ＨＯＹＡ	2.59	1.9%	708	42.0	738
5	7701	島津製作所	2.56	-1.6%	701	42.1	732
6	7731	ニコン	2.55	-8.4%	697	43.0	738
7	7717	ブイ・テクノロジー	2.54	11.8%	695	42.0	725
8	7979	松風	2.53	-3.4%	693	42.0	723
9	4543	テルモ	2.53	-0.1%	693	41.3	712
10	7729	東京精密	2.50	0.3%	684	42.1	715

(注1) 生涯給与、40歳給与は、各社の有価証券届出書データを用い、シミュライズ給与カーブモデルによる推計値
(注2) 平均年齢、平均年収は企業による公表値
(注3）前年変化は、生涯給与の前年度推計値からの変化
(注4）業種の分類は東証分類によるものの一部弊社独自の分類を加味。なお、平均給与を公表していない企業、従業員数が少ない企業等を除く

ランキングトップは生涯給与を2000万円強伸ばし、昨年に2位からランクアップしたオリンパス（株）。同社は、主力の医療事業やライフ産業事業の増収増益の一方で、映像事業の営業損失の大幅縮小により、経常利益ベースで前年比約４倍の増益となっています。　2位には同じく生涯給与を2000万円強伸ばしたセイコーホールディングス（株）が昨年11位から大幅アップ。同社も、ウオッチ事業や電子デバイス事業が好調で、経常利益が昨年から約3倍に増えています。3位は生涯給与を1500万円ほど伸ばし昨年9位からアップの（株）トプコン。こちらは、測量機器や眼科用機器の企業で、経常利益を前年から3倍としています。

ランキングトップ3社がいずれも前年から大幅な利益増に伴い給与をアップさせている一方で、前年トップの（株）ニコンはデジタルカメラ市場の悪化の影響を他事業で完全にカバーしきれず売上減、経常利益もそれほど伸びませんんでした。生涯給与を2000万円強減少させ、6位にランクダウンしています。

ランキング上位10社の業績まとめ

銘柄コード	会社名	売上高（億円）	前年変化	経常利益（億円）	前年変化	ROE
7733	オリンパス	7,133	-4.1%	509	290.3%	4.3%
8050	セイコーホールディングス	3,083	8.6%	102	213.4%	11.8%
7732	トプコン	1,167	19.9%	113	225.6%	11.1%
7741	ＨＯＹＡ	4,276	14.8%	855	-4.3%	10.9%
7701	島津製作所	3,075	16.5%	248	84.1%	5.3%
7731	ニコン	9,806	-3.0%	617	27.7%	8.6%
7717	ブイ・テクノロジー	133	262.2%	5	-	3.0%
7979	松風	183	13.9%	10	33.6%	2.6%
4543	テルモ	4,674	16.2%	638	24.2%	6.9%
7729	東京精密	553	8.3%	90	14.3%	9.1%