【収入】専業主婦の年収はいくら? 愛情はプライスレスだけど。。

2021/08/19

専業主婦(主夫)の給料はあまり明確にされていない。しかし一人暮らしをしている人にはいろいろな家事におけるサービスが如何に高いかをしっている。

 

典型的な家事サービスの料金例


家事サービスは東京都内では多く利用されているようだが、 一人暮らしの男性、 共働きの夫婦等 で活用されている。 首都圏を中心とした家事代行、家政婦サービスのBearsという会社のデータを参照にすると、Bearsはこちら

 

サイクル 1時間あたりの料金(税抜き) 交通費(1名) 延長料金(税抜き)
月2回以上(1回2時間~) 3,300円 一律900円 600円/10分毎

 

基本的にどのくらいの時間で家事をお願いするかだが、定期的にお願いするパターンで、以下のような価格になる。

  • 週1回2時間ご利用:月額 34,520円(3,300円+消費税×2時間+交通費900円)×4.3回
  • 週1回3時間ご利用:月額 49,845円(3,300円+消費税×3時間+交通費900円)×4.3回
  • 月2回3時間ご利用:月額 23,184円(3,300円+消費税×3時間+交通費900円)×2回

 

2万3千円から5万円と様々である。 それぞれの時間を見ると、6時間から12時間までさまざまである。 月12時間ということは1日で0.4時間、24分/日となり、掃除、洗濯、料理、育児、買物すべては無理ということだが、部分的なサポートでもこれだけの料金がかかるということを認識しておこう。

 

家事にはどれくらい時間がかかる?


 

総務省統計局の平成13年社会生活基本調査の結果から以下のような分析がなされている。   表1 夫と妻の仕事・家事時間(週全体の1日平均)
表1 夫と妻の仕事・家事時間(週全体の1日平均)

 

これによると平成3年と平成13年で比較しても例えば専業主婦の場合、妻の場合は6.59(平成3年)、6.27(平成13年)時間の家事関連時間が使われている。 家電の発達、改善がされても、やはり6時間は少なくとも毎日必要ということである。 1か月でこの約4倍以上、25時間ほどの時間が月に必要になる。

 

活動種類    時間(日)
家事 炊事 1.5
  掃除 0.5
  洗濯 0.5
  縫物・編物 0.2
  家庭雑事 0.3
介護・看護   1
育児   1
買物   0.5
社会活動   0.5
合計   6

 

こんな配分で毎日家事をすると仮定して、計算をしてみる。子供もいて、さらに少し介護的なこともしなければならない環境を想定している。

 

 

同等のサービスはいくらかかると仮定するか


先ほどは家事代行サービスをベースに計算をしてみたが、厚生労働省では以下のような専門職の賃金をベースに資産をしている。 内閣府の調査(2013年)で家事や買い物、育児などの「無償労働」を金額に換算している。

その総額約は138兆5000億円。 その8割を女性が占める。

調査対象となった女性(15才以上)の人口(約5746万人)で割ると、1人当たりの家事労働による年収は約192万8000円となった。 今日はこの数字は少し安いのではないかと思い、いろいろと検証してみた。

 

この内閣府でも採用されている代替費用法スペシャリストアプローチ(Replacement Cost method, Specialistapproach : RC-S 法)とか言うのだが、

 

簡単に言うと 家事を専門職の人が代わりにやったとするとどれくらいかかるかというもの。

(内閣府では、家計と専門職では、規模の経済性や資本装備率の違いによる生産性格差が存在する、としている。:つまりプロはたくさんの人を雇ったり、技術や装備があり、家事の効率に格差があるということ。)

賃金換算の際には、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の職種別所定内平均賃金率を用いている。   家事を実際に頼むとすると以下のような業種と仮定。 賃金が時給で2006年と2011年で以下のようになっている。(単位円/時間)

 

活動種類 対応職種 2006 年 2011 年
家事 炊事 調理師、調理師見習い平均 1,167 1,163
掃除 ビル清掃員 976 992
洗濯 洗濯工 1,026 1,015
縫物・編物 洋裁工(洋服工)、ミシン縫製工平均 887 858
家庭雑事 用務員 1,198 1,141
介護・看護   看護補助者、ホームヘルパー平均 1,139 1,193
育児   保育士 1,235 1,238
買物   用務員 1,198 1,141
社会活動   医療、社会保険・社会福祉、教育等加重平均 1,823 1,816

これを見て気が付くと思うが、先ほどの家事代行サービスと比べ、すごく安い。かつ移動時間、交通費等の考慮もない。

 

 

 

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安く見積もると


 

これをベースに先ほどの時間を入れて計算してみた。 年収 258万円

 

活動種類   対応職種 時給 時間 金額/日
家事 炊事 調理師、調理師見習い平均 1,163 1.5 1,744
  掃除 ビル清掃員 992 0.5 496
  洗濯 洗濯工 1,015 0.5 508
  縫物・編物 洋裁工(洋服工)、ミシン縫製工平均 858 0.2 172
  家庭雑事 用務員 1,141 0.3 342
介護・看護   看護補助者、ホームヘルパー平均 1,193 1 1,193
育児   保育士 1,238 1 1,238
買物   用務員 1,141 0.5 571
社会活動   医療、社会保険・社会福祉、教育等加重平均 1,816 0.5 908

[1日:  7,171円] [ 1月: 215,142円] [ 1年:2,581,704円] となる。主婦の年収は政府的に計算しても258万円になる。

 

 

高く見積もると(こちらが正解に近い)


 

先ほどの家事代行の時給3,300円で計算してみると、以下のようになる。 年収 713万円

 

活動種類   対応職種 時給 時間 金額
家事 炊事 調理師、調理師見習い平均 3,300 1.5 4950
  掃除 ビル清掃員 3,300 0.5 1650
  洗濯 洗濯工 3,300 0.5 1650
  縫物・編物 洋裁工(洋服工)、ミシン縫製工平均 3,300 0.2 660
  家庭雑事 用務員 3,300 0.3 990
介護・看護   看護補助者、ホームヘルパー平均 3,300 1 3300
育児   保育士 3,300 1 3300
買物   用務員 3,300 0.5 1650
社会活動   医療、社会保険・社会福祉、教育等加重平均 3,300 0.5 1650

 

[1日: 19,800円] [ 1月: 594,000円] [ 1年:7,128,000円] おそらくこの2つのケースの間に正解はあるのだが、愛情や夫婦の状況にもよると思われる。 家事はかなり高いものと認識して、夫婦互いに努力をしていくことが必要です。

 

 

 

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鈴木 理子

この間旦那から俺の稼いだ給料で飯食ってんだぞってできない男の典型的な言葉を吐かれて、うんざりしています。 主婦の給料を定義して、しっかり世の中に知らしめる必要がありませんか?

 

 

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