【収入】賃金は3年ぶりに上昇、実質賃金は下落。アベノミクスの真価が問われる。
16日厚生労働省の発表した2013年度の毎月勤労統計調査(確報)によると313,995円と0.1%の上昇となった。
しかしながら物価指数で除した(物価の上昇を反映させた)賃金指数である実質は-0.6%とまだ昨年に引き続き低下している。
物価上昇をはるかに上回るペースで賃金が上がらないと、国民の生活は改善されない。アベノミクスの真価が今年一年のこれらの数値から判断される。
賃金指数のグラフ
13年度からの数値は長期にわたり下落していっており、21年くらいから下げ止まってきている。ことしの上昇トレンドが続くかが大切である。やや規模の大きい企業の賃金が先に上昇してきている。
実質賃金指数のグラフ
実質賃金はいまだ下げ止まっていない。25年度もまだ―0.6%の下落となっている。実質賃金は賃金を物価指数で除したもの(物価の上昇を反映させたもの)で、より重要な数値である。
賃金が上昇しても、それよりも早く、大きく物価が上昇した場合、賃金上昇の価値は低くなり、国民生活は豊かにならない。